“yum update”コマンドで、現在インストールされているパッケージの中でアップデート可能なパッケージをすべて最新(yumのリポジトリで管理されているバージョンの最新)にアップデートする事ができます。
※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
- 1.アップデート可能なパッケージを確認
- 2.アップデート実行
- 3.yumコマンドの実行履歴の確認方法
- 4.yumコマンドの実行内容を元に戻したい場合
- 5.アップデート可能な最新のパッケージを自動で確認する
アップデート可能なパッケージを確認
下記のように、”yum check-update”、”yum list updates”で確認する事ができます。
# yum check-update : audit.x86_64 2.2-2.el6 base audit-libs.x86_64 2.2-2.el6 base automake.noarch 1.11.1-4.el6 base
# yum list updates : Updated Packages audit.x86_64 2.2-2.el6 base audit-libs.x86_64 2.2-2.el6 base automake.noarch 1.11.1-4.el6 base
アップデート実行
“yum update”コマンドを実行すると、アップデート対象のパッケージ名が表示され、実際にアップデートを実施するかどうか聞かれ、実施する場合は”y”を押します。
# yum update : Setting up Update Process Resolving Dependencies --> Running transaction check ---> Package audit.x86_64 0:2.1.3-3.el6 will be updated : Dependencies Resolved : Installing: kernel x86_64 2.6.32-358.14.1.el6 updates 26 M : Updating: audit x86_64 2.2-2.el6 base 225 k : Installing for dependencies: device-mapper-persistent-data x86_64 0.1.4-1.el6 base 164 k file x86_64 5.04-15.el6 base 46 k Transaction Summary ====================================================================================================================================================== Install 4 Package(s) Upgrade 158 Package(s) Total download size: 187 M Is this ok [y/N]: Installed: kernel.x86_64 0:2.6.32-358.14.1.el6 matahari.x86_64 0:0.6.0-19.el6 Dependency Installed: device-mapper-persistent-data.x86_64 0:0.1.4-1.el6 file.x86_64 0:5.04-15.el6 Updated: audit.x86_64 0:2.2-2.el6 audit-libs.x86_64 0:2.2-2.el6 automake.noarch 0:1.11.1-4.el6 : Replaced: matahari-agent-lib.x86_64 0:0.4.4-11.el6 matahari-broker.x86_64 0:0.4.4-11.el6 matahari-host.x86_64 0:0.4.4-11.el6 : Complete!
yumコマンドの実行履歴の確認方法
アップデート後に問題が発生した場合にはアップデート内容を確認する必要があります。
yum historyコマンドで過去のyumコマンドによる実行内容を確認できます。
①過去の実行履歴のリストを表示
yum historyコマンドで過去のyumコマンドによる実行内容を確認できます。
①過去の実行履歴のリストを表示
# yum history list Loaded plugins: fastestmirror, refresh-packagekit ID | Login user | Date and time | Action(s) | Altered ------------------------------------------------------------------------------- 49 || 2013-08-14 07:56 | I, O, U | 169 EE 48 | | 2013-08-13 22:26 | Install | 1 < 47 | | 2013-08-10 13:04 | I, U | 409 > 46 | | 2013-07-31 15:26 | Install | 5 < 45 | | 2013-06-26 16:26 | Install | 1 > :
②各リストの詳細の作業内容を表示
“yum history list”の表示結果の日時や”Altered”欄の変更されたパッケージ数などから調査対象のIDを確認します。
“yum history info [ID]”で詳細の実行内容を表示できます。
例)yum updateコマンド実施時の内容表示例
# yum history info 49 Loaded plugins: fastestmirror, refresh-packagekit Transaction ID : 49 Begin time : Wed Aug 14 07:56:10 2013 : Return-Code : Success Command Line : update Transaction performed with: Updated rpm-4.8.0-19.el6.x86_64 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 Updated yum-3.2.29-22.el6.centos.noarch @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 Updated yum-plugin-fastestmirror-1.1.30-10.el6.noarch @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 Packages Altered: Updated audit-2.1.3-3.el6.x86_64 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 Update 2.2-2.el6.x86_64 @base Updated audit-libs-2.1.3-3.el6.x86_64 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 Update 2.2-2.el6.x86_64 @base Updated automake-1.11.1-1.2.el6.noarch @base Update 1.11.1-4.el6.noarch @base Updated bash-4.1.2-8.el6.centos.x86_64 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 Update 4.1.2-15.el6_4.x86_64 @updates : Updated device-mapper-libs-1.02.66-6.el6.x86_64 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 Update 1.02.77-9.el6.x86_64 @base Dep-Install device-mapper-persistent-data-0.1.4-1.el6.x86_64 @base : Obsoleting matahari-0.6.0-19.el6.x86_64 @base Obsoleted matahari-agent-lib-0.4.4-11.el6.x86_64 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 : Scriptlet output: 1 warning: /etc/sudoers created as /etc/sudoers.rpmnew 2 warning: /etc/rsyslog.conf created as /etc/rsyslog.conf.rpmnew 3 warning: /etc/group created as /etc/group.rpmnew 4 warning: /etc/gshadow created as /etc/gshadow.rpmnew 5 warning: /etc/profile created as /etc/profile.rpmnew 6 warning: /etc/shadow created as /etc/shadow.rpmnew history info
yumコマンドの実行内容を元に戻したい場合
yumコマンドでインストール、アップデート、削除などを行った後に、不具合が発生した場合は、”yum history undo”コマンドで実行前の状態に戻す事ができます。詳細は下記記事参照。
yumでインストール済みのパッケージを元に戻す
①”yum history list all”で過去の実行履歴を表示し、対象作業のIDを確認します。
②”yum history undo [ID]”でyumコマンドで実行した内容をundoします。
yumでインストール済みのパッケージを元に戻す
①”yum history list all”で過去の実行履歴を表示し、対象作業のIDを確認します。
②”yum history undo [ID]”でyumコマンドで実行した内容をundoします。
アップデート可能な最新のパッケージを自動で確認する
下記記事参照
更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
-
dnfコマンド
- CentOS Stream9のパッケージ管理(dnfコマンド)
- RPMコマンドで既存サービスの確認
- RPMパッケージであるセキュリティバグが修正済みがRPMコマンドで確認する
- RPMパッケージのマニュアルを探す
- インストール(アップデート)日時順にRPMパッケージ一覧を表示
- インストールせずにRPMパッケージ内から特定のファイルを抽出
- “yum list”コマンドでパッケージのリスト、バージョンを確認
- 過去に実施したyumの履歴を確認する
- yumコマンドで最新のパッケージにアップデート
- CentOSでrpmパッケージ更新後の適用
- RPMパッケージを個別に入手し、yumコマンドで依存性を解決しながらインストール
- yumでグループ単位にパッケージをインストール
- yum.confのmainセクションの設定方法
- yumのプラグインに関する設定
- CentOS5.10環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS6環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS5環境のyum updateでNot Foundのエラーが発生した場合
- CentOS6.10でSoftware collections(SCL)導入時に発生したエラーに対する対応
- CentOS6.10でremoving mirrorlist、YumRepo Errorが発生した場合の対応
- Linuxで「~のファイルが無い」とか「~のコマンドが無い」でインストールが失敗した場合
- LinuxのRPMパッケージ内のファイルのパーミッション、オーナーの設定を元に戻したい場合
- yumでインストール済みのパッケージを元に戻す
- /var/tmpディレクトリにyumのキャッシュ、キャッシュの削除方法
- 更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
rpmコマンド
yumコマンド 表示、確認
yumコマンド インストール、アップデート
yumコマンド 設定、リポジトリ
yumコマンド トラブル対応
運用、その他
- VPSサーバーでスナップショットを取得
- ~障害に備え、リカバリーポイントを作成。
- VPSサーバーにログインして、設定内容を確認
- ~グローバルIPアドレス確認、SSHキーを作成。
- VPSサーバーにSSHでログイン
- ~Tera Term、SSH、公開鍵認証方式
- yumコマンドで最新のパッケージにアップデート
- ~全パッケージを最新にアップデート
- Apacheのインストール
- ~yumコマンドでApacheインストール、iptablesでファイアウォールの設定
- PHPとMySQLをインストール
- ~yumコマンドでPHP、MySQLインストール
- WinSCPを使ってWordPressをアップロード
- ~WinSCPをクライアントPCにインストール、ファイルアップロード方法
- WordPressをインストール
- ~MySQLでWordPress用データベース作成、wp-config.phpファイルの設定
- CentOSのファイアウォール設定
- ~iptablesを使ってネットワークフィルタリング設定を一から行う
- OpenSSHの設定をよりセキュアに
- ~ログイン制限、ポート変更、認証方式
- ApacheでTCPのTraceメソッドを無効にする
- ~Apacheの設定変更、Telnetで動作確認
- ヘッダーにApacheバージョンが表示されないようにする
- ~Apacheの設定変更、Telnetで動作確認
- Apacheでディレクトリ内一覧表示を無効にする
- ~autoindex_moduleのロードを無効にする
- セキュリティを考慮し、MySQLの匿名ユーザーにパスワードを設定、または削除
- ~MySQLの匿名ユーザーにパスワードを設定、または削除
- PHPのバージョンが表示されないようにする
- ~php.iniの設定変更
- WordPressディレクトリのパーミッションをセキュアに
- ~WordPress用ディレクトリの所有グループ、ユーザー、パーミッション設定
- パーマリンク設定時のApache設定
- ~WordPressパーマリンクの設定、Apache .htaccessの設定
- WordPressテーマの選定
- ~テーマ追加の特徴フィルターの項目、テンプレートキング
- WordPressで画像のアップロード、サイズ調整、リンクを設定
- ~アップロード画像の画像サイズ、サムネイル、画像編集、リンク設定
- 更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
- ~yumコマンド、Bashスクリプト、Cron
- Linuxでディスク使用量が多いディレクトリを調べる方法(1)
- ~du --max-depth
- Linuxでディスク使用量が多いディレクトリを調べる方法(2)
- ~duコマンド、sortコマンド
- WordPressデータベースのバックアップとリストア
- ~コマンドラインでバックアップ、リストア
- WordPressのバージョンアップと旧バージョンへの戻し
- ~データベースとディレクトリのバックアップ、リストア
- BashスクリプトでWordPressデータベースを自動バックアップ
- ~MySQLデータベースをBash、Cronを使って自動バックアップ、メール通知
- BashスクリプトでDos攻撃など大量アクセスのログを検知
- ~Apacheアクセスログ、Dos、Cron、メール通知
テーマ作成
- ブートストラップ3を使って自作テーマ作成
- (1)全体概要
- (2)ブートストラップのサンプルを使ってindex.phpを作成
- (3)header.php、sidebar.php、footer.php、index.phpのテンプレートファイル作成
- (4)JavaScriptインクルードの設定
- (5)投稿本文表示用のテンプレートファイルを作成
- (6)単一投稿用(single.php)のテンプレートファイル作成
- (7)固定ページ用(page.php)のテンプレートファイル作成
- (8)検索結果表示用(search.php)のテンプレートファイル作成
- (9)アーカイブ表示用(archive.php)のテンプレートファイル作成
- (10)カテゴリー表示用(category.php)のテンプレートファイル作成
- (11)WordPressのメニュー画面でナビゲーションメニューを設定
- (12)サイトタイトル、キャッチフレーズを表示できるようにheader.phpを修正
- (13)カスタムヘッダー画像を使えるようにheader.phpを修正
- (14)404.phpテンプレートファイルを作成
- (15)記事タイトル部分のCSS設定
- (16)記事メタデータ部分のCSS設定
- (17)記事本文部分のCSS設定
- (18)前後のページへのリンクのCSS設定
- (19)前後の投稿へのリンクのCSS設定
- (20)コメント投稿フォーム、コメント表示部のCSS設定
- (21)ウィジェット部のCSS設定
- (22)アーカイブページのCSS設定
- (23)画面を左右にスライドさせるボタンのCSS設定
- ~Bootstrap3、自作テーマ作成、TwentyFourteen
- Bootstrapのフリーのテーマを使ってデザインを簡単にカスタマイズ
- ~Bootstrap3のスタイルをカスタマイズ
- 簡単なショートコードを作ってみる
- ~ショートコードの作り方
- ショートコードを使って関連記事のリンクを自動で挿入
- ~ショートコードの簡単なサンプル
- ショートコードを使ってディレクトリ内のファイル名を取得し、投稿内にリンクを挿入
- ~カスタムフィールド利用、PHPで日本語文字列検索などのコーディング
- WordPress投稿内でAngularJSを使用
- ~AngularJS、Bootstrap、アコーディオン
- Bootstrap3で作成したナビゲーションメニューをAngularJSに変更
- ~AngularJS、Bootstrap、自作テーマheder.php
- WordPressでAngularJSを使ったGoogleマップを使えるようにする
- ~AngularJSを使って投稿内にGoogleマップ
WordPresssショートコード
AJAX、AngularJSなどその他応用
- Ruby on Rails(他サイト)
- ~構築、CMS、Bootstrap、AngularJS
-
rpmコマンド
- RPMコマンドで既存サービスの確認
- RPMパッケージであるセキュリティバグが修正済みがRPMコマンドで確認する
- RPMパッケージのマニュアルを探す
- インストール(アップデート)日時順にRPMパッケージ一覧を表示
- インストールせずにRPMパッケージ内から特定のファイルを抽出
- “yum list”コマンドでパッケージのリスト、バージョンを確認
- 過去に実施したyumの履歴を確認する
- yumコマンドで最新のパッケージにアップデート
- CentOSでrpmパッケージ更新後の適用
- RPMパッケージを個別に入手し、yumコマンドで依存性を解決しながらインストール
- yumでグループ単位にパッケージをインストール
- yum.confのmainセクションの設定方法
- yumのプラグインに関する設定
- CentOS5.10環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS6環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS5環境のyum updateでNot Foundのエラーが発生した場合
- Linuxで「~のファイルが無い」とか「~のコマンドが無い」でインストールが失敗した場合
- LinuxのRPMパッケージ内のファイルのパーミッション、オーナーの設定を元に戻したい場合
- yumでインストール済みのパッケージを元に戻す
- /var/tmpディレクトリにyumのキャッシュ、キャッシュの削除方法
- 更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
yumコマンド 表示、確認
yumコマンド インストール、アップデート
yumコマンド 設定、リポジトリ
yumコマンド トラブル対応
運用、その他
-
ネットワーク、ポート番号
- iptablesを使ってCentOSのファイアウォール設定
- CentOS6のTCPラッパーの概要と設定方法
- nmapでオープンしているポート番号とバージョンを確認
- yumコマンドで最新のパッケージにアップデート
- 更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
- CentOSで不要なサービスは起動しないようにする
- RPMパッケージのインテグリティチェック
- cronで使用するファイルのパーミッション設定
- CentOSのumaskの設定
- ユーザーホームディレクトリ内の権限設定をセキュアにする
- CentOSのパスワードファイルのパーミッション設定
- findコマンドでファイル書込権限をいっせいにチェック
- findコマンドでセットユーザ(グループ)IDが不要にセットされていないかチェック
- findコマンドで所有者、グループが存在しないファイルを抽出
- ログイン時などに表示されるシステムバナーを変更するには?
- CentOSのユーザーアカウントのパスワードポリシーを設定
- pam_cracklibモジュールでパスワードポリシーを設定
- pam_unix.soモジュールを使って過去のパスワード再使用を制限する
- システムコンソールでのrootログインを制限する方法
- suコマンドによるrootへのスイッチを制限する
- root権限でのコマンド実行、sudoだと監査ログが取得できる
- デーモン用アカウントなどに対しシェルを使用を無効にする
- パスワード認証を失敗時にアカウントをロックアウトする設定
- rootアカウントのPATH環境変数のセキュリティについて
- NTPのセキュリティを考慮した設定
- セキュリティを考慮してX Windowsを設定または削除する方法
- ファイルの改ざん対策用にTripwireを導入
- CentOSにホスト型侵入検知ソフトAIDE(Advanced Intrusion Detection Environment)を導入
- アイドルのシェルを自動で強制終了させるには?
- CentOSでコアダンプを無効にする方法
- Linuxのbash脆弱性CVE-2014-6271、Shellshockを修整
- CentOSでバッファーオーバーフロー脆弱性に対する防御機能が有効になっているか確認する
yum、rpmパッケージ、サービス
パーミッション
ログイン、認証、パスワード、アカウント制御
ツール
トラブルシューティング