psコマンドでスレッドに関する情報を表示する方法、表示内容の見方について確認しました。
(1)psコマンドの書式
スレッドの情報を表示するにはpsコマンドに下記オプションを指定します。
ps -eLf
※オプションの説明
-e
全てのプロセスを選択する。-Aと等しい。
-L
可能ならばLWPとNLWPカラムをつけてスレッドを表示する。
-f
完全なフォーマットでリストする
(2)表示される項目
UID(EUID):実効ユーザーID
PID:プロセスのプロセス ID 番号
PPID:親プロセスのプロセス ID
LWP:軽量プロセス(light weight process) またはスレッドのID
C:プロセッサ使用率。プロセスの生存期間中に利用したパーセンテージを表す整数
NLWP:プロセスにおける lwp (スレッド) の数。
STIME:プロセスの起動時刻、起動日
TTY:制御端末 (tty)
TIME:累積した CPU 時間
CMD:実行コマンド
(3)実行例
①”PassengerHelperAgent”というプロセスを表示したい場合
$ ps -ef | grep "PassengerHelper" root 29150 29147 0 10:36 ? 00:00:00 PassengerHelperAgent
②”PassengerHelperAgent”というプロセス、スレッドを表示したい場合
$ ps -eLf | grep "PassengerHelper" UID PID PPID LWP C NLWP STIME TTY TIME CMD root 29150 29147 29150 0 4 10:36 ? 00:00:00 PassengerHelperAgent root 29150 29147 29153 0 4 10:36 ? 00:00:00 PassengerHelperAgent root 29150 29147 29154 0 4 10:36 ? 00:00:00 PassengerHelperAgent root 29150 29147 29157 0 4 10:36 ? 00:00:00 PassengerHelperAgent
“29150”のプロセスIDの”PassengerHelperAgent”というプロセスが4つのスレッドを実行していることが分かります。
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64ビットサポート
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