NessusでVPSサーバー(CentOS6.2)の脆弱性診断を行った際、ApacheのTraceメソッドが重要度”Medium”として診断レポート報告されました。
Apacheで”Trace”メソッドが有効になっていて、外部から情報を搾取されるリスクがあるようです。
※Nessusについては以下の記事参照。
NessusでVPSサーバーの脆弱性診断
Nessusのレポートでは、対策方法も記載されています。
Apacheの設定ファイルに下記記述を追加して、Apacheを再起動します。
“TraceEnable Off”
せっかくなので、HTTPのTraceメソッドについて実際にリクエストを送って確認してみました。
Telnetを使ってTraceメソッドを確認
①Apache設定ファイルに”TraceEnable Off”が無い状態
青字が入力した部分で、それ以外はサーバーからの応答部分です。
“HOST:”の部分にリクエストを送るサイトのドメイン名を入力します。”HOST”部分の入力したらリターンを2回押下します。
“HTTP/1.1 200 OK”から続く通常のサーバーからのレスポンスとクライアント側から入力したTraceメソッドのリクエストが表示されます。
# telnet localhost 80 Trying ::1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. TRACE /index.html HTTP/1.1 HOST: wp.example.com HTTP/1.1 200 OK Date: Tue, 12 Nov 2013 00:10:44 GMT Server: Apache Connection: close Transfer-Encoding: chunked Content-Type: message/http 3e TRACE /index.html HTTP/1.1 HOST: wp.example.com 0 Connection closed by foreign host.
②Apache設定ファイルに”TraceEnable Off”を設定した状態
同様にTraceメソッドを送ると、今度は”HTTP/1.1 405 Method Not Allowed”と応答され、Traceメソッドが使えなくなっていることが確認できます。
# telnet localhost 80 Trying ::1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. TRACE /index.php HTTP/1.1 HOST: wp.example.com HTTP/1.1 405 Method Not Allowed Date: Tue, 12 Nov 2013 00:08:32 GMT Server: Apache Allow: Content-Length: 306 Connection: close Content-Type: text/html; charset=iso-8859-1 <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//IETF//DTD HTML 2.0//EN"> <html><head> <title>405 Method Not Allowed</title> </head><body> <h1>Method Not Allowed</h1> <p>The requested method TRACE is not allowed for the URL /index.php.</p> <hr> <address>Apache Server at wp.example.com Port 80</address> </body></html> Connection closed by foreign host.関連記事の目次
- VPSサーバーでスナップショットを取得
- ~障害に備え、リカバリーポイントを作成。
- VPSサーバーにログインして、設定内容を確認
- ~グローバルIPアドレス確認、SSHキーを作成。
- VPSサーバーにSSHでログイン
- ~Tera Term、SSH、公開鍵認証方式
- yumコマンドで最新のパッケージにアップデート
- ~全パッケージを最新にアップデート
- Apacheのインストール
- ~yumコマンドでApacheインストール、iptablesでファイアウォールの設定
- PHPとMySQLをインストール
- ~yumコマンドでPHP、MySQLインストール
- WinSCPを使ってWordPressをアップロード
- ~WinSCPをクライアントPCにインストール、ファイルアップロード方法
- WordPressをインストール
- ~MySQLでWordPress用データベース作成、wp-config.phpファイルの設定
- CentOSのファイアウォール設定
- ~iptablesを使ってネットワークフィルタリング設定を一から行う
- OpenSSHの設定をよりセキュアに
- ~ログイン制限、ポート変更、認証方式
- ApacheでTCPのTraceメソッドを無効にする
- ~Apacheの設定変更、Telnetで動作確認
- ヘッダーにApacheバージョンが表示されないようにする
- ~Apacheの設定変更、Telnetで動作確認
- Apacheでディレクトリ内一覧表示を無効にする
- ~autoindex_moduleのロードを無効にする
- セキュリティを考慮し、MySQLの匿名ユーザーにパスワードを設定、または削除
- ~MySQLの匿名ユーザーにパスワードを設定、または削除
- PHPのバージョンが表示されないようにする
- ~php.iniの設定変更
- WordPressディレクトリのパーミッションをセキュアに
- ~WordPress用ディレクトリの所有グループ、ユーザー、パーミッション設定
- パーマリンク設定時のApache設定
- ~WordPressパーマリンクの設定、Apache .htaccessの設定
- WordPressテーマの選定
- ~テーマ追加の特徴フィルターの項目、テンプレートキング
- WordPressで画像のアップロード、サイズ調整、リンクを設定
- ~アップロード画像の画像サイズ、サムネイル、画像編集、リンク設定
- 更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
- ~yumコマンド、Bashスクリプト、Cron
- Linuxでディスク使用量が多いディレクトリを調べる方法(1)
- ~du --max-depth
- Linuxでディスク使用量が多いディレクトリを調べる方法(2)
- ~duコマンド、sortコマンド
- WordPressデータベースのバックアップとリストア
- ~コマンドラインでバックアップ、リストア
- WordPressのバージョンアップと旧バージョンへの戻し
- ~データベースとディレクトリのバックアップ、リストア
- BashスクリプトでWordPressデータベースを自動バックアップ
- ~MySQLデータベースをBash、Cronを使って自動バックアップ、メール通知
- BashスクリプトでDos攻撃など大量アクセスのログを検知
- ~Apacheアクセスログ、Dos、Cron、メール通知
テーマ作成
- ブートストラップ3を使って自作テーマ作成
- (1)全体概要
- (2)ブートストラップのサンプルを使ってindex.phpを作成
- (3)header.php、sidebar.php、footer.php、index.phpのテンプレートファイル作成
- (4)JavaScriptインクルードの設定
- (5)投稿本文表示用のテンプレートファイルを作成
- (6)単一投稿用(single.php)のテンプレートファイル作成
- (7)固定ページ用(page.php)のテンプレートファイル作成
- (8)検索結果表示用(search.php)のテンプレートファイル作成
- (9)アーカイブ表示用(archive.php)のテンプレートファイル作成
- (10)カテゴリー表示用(category.php)のテンプレートファイル作成
- (11)WordPressのメニュー画面でナビゲーションメニューを設定
- (12)サイトタイトル、キャッチフレーズを表示できるようにheader.phpを修正
- (13)カスタムヘッダー画像を使えるようにheader.phpを修正
- (14)404.phpテンプレートファイルを作成
- (15)記事タイトル部分のCSS設定
- (16)記事メタデータ部分のCSS設定
- (17)記事本文部分のCSS設定
- (18)前後のページへのリンクのCSS設定
- (19)前後の投稿へのリンクのCSS設定
- (20)コメント投稿フォーム、コメント表示部のCSS設定
- (21)ウィジェット部のCSS設定
- (22)アーカイブページのCSS設定
- (23)画面を左右にスライドさせるボタンのCSS設定
- ~Bootstrap3、自作テーマ作成、TwentyFourteen
- Bootstrapのフリーのテーマを使ってデザインを簡単にカスタマイズ
- ~Bootstrap3のスタイルをカスタマイズ
- 簡単なショートコードを作ってみる
- ~ショートコードの作り方
- ショートコードを使って関連記事のリンクを自動で挿入
- ~ショートコードの簡単なサンプル
- ショートコードを使ってディレクトリ内のファイル名を取得し、投稿内にリンクを挿入
- ~カスタムフィールド利用、PHPで日本語文字列検索などのコーディング
- WordPress投稿内でAngularJSを使用
- ~AngularJS、Bootstrap、アコーディオン
- Bootstrap3で作成したナビゲーションメニューをAngularJSに変更
- ~AngularJS、Bootstrap、自作テーマheder.php
- WordPressでAngularJSを使ったGoogleマップを使えるようにする
- ~AngularJSを使って投稿内にGoogleマップ
WordPresssショートコード
AJAX、AngularJSなどその他応用
- Ruby on Rails(他サイト)
- ~構築、CMS、Bootstrap、AngularJS
-
インストール、設定全般、運用
- Apacheのインストール
- Apache初期設定確認
- Apacheの静的、DSOモジュールの確認、インストール方法
- Apacheでconf.dディレクトリ内の設定ファイルのインクルードに注意
- Apacheのhttpdサービスの使用方法
- WordPressパーマリンク設定時のApache設定
- Apache mod_rewriteの仕組み、設定方法、動作確認
- Apacheで特定の拡張子を含むリクエストをログ対象から外す
- CentOS Stream9でApache、PHPを設定する際の注意点
- ApacheのTraceメソッドを無効にする
- ヘッダーにApacheバージョンが表示されないようにする
- PHPのバージョン情報とApacheの設定
- Apacheでディレクトリ内一覧表示を無効にする
- Apacheで不要なモジュールはロードしない
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(1)ベーシック認証と認証プロバイダ
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(2)ダイジェスト認証
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(3)mod_rewrite、LDAP、WebDAV
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(4)Server Side Includes
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(5)mod_mime_magic
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(6)mod_info、mod_status
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(7)mod_speling、mod_userdir
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(8)プロキシ関連のモジュール
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(9)キャッシュ関連のモジュール
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(10)CGI関連のモジュール
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(11)フィルター、expires、圧縮のモジュール
- Apacheでディレクトリへのアクセスを制限する設定方法
- Apacheベーシック認証の設定手順とセキュリティ上の注意
- Apacheで使用できるHTTPメソッドを制限する
- FIPS140-2とApacheのmod_nss
- Apacheにおける自己証明書作成手順
- ApacheにおけるSSL証明書インストール手順
- DoS攻撃からWebサーバーを保護するApacheモジュール
- Apacheに関するLinux側のセキュリティ設定(パーミッション、iptables、chroot)
- Modsecurityの概要と特徴
- Modsecurityのインストール方法
- modsecurityの設定方法と設定例
- Apacheのパフォーマンスに影響を与えるOS、ハードウェアの要素、注意点
- ApacheのMPMの概要とチューニング
- ApacheのMaxClientsのチューニングとListenBacklog
- HostnameLookupsを有効にして名前解決を行う場合のApacheパフォーマンスに与える影響
- FollowSymLinks、SymLinksIfOwnerMatchの設定とApacheのパフォーマンス
- AllowOverrideの設定とApacheのパフォーマンス
- コンテントネゴシエーションの設定とApacheのパフォーマンス
- Apacheのプロセス生成とパフォーマンスに与える影響
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