アイドルのシェルを自動で強制終了させるには?

ある一定期間以上入力がないシェルを自動で強制終了させる設定方法についてです。

環境変数”TMOUT”に整数値を設定すると、シェルに対して入力が途絶えてから設定した秒数が経過するとシェルが自動で強制終了されます。
 
●設定方法
 
全ユーザー共有で使われる環境設定ファイル/etc/profileに設定する場合の例を示します。
 
①/etc/profile.d/ディレクトリに任意の名前で(ここではos-security.sh)でファイルを作成
 
/etc/profileは、/etc/profile.dディレクトリ内のファイルを読込んで実行するので、このディレクトリ内に別ファイルとして定義します。
 
②環境変数を設定
 
ファイル内に下記設定を記述します。
readonly TMOUT=900
readonly HISTFILE
 
(設定項目の説明)
・readonly
変数をread-onlyにする。(代入は出来ない。)
・TMOUT
入力が途絶えてから何秒後にシェルを自動終了させるか
・HISTFILE
コマンドヒストリファイルの名前を設定する変数
 
③ファイルに実行権限を付与する。
 
# chmod +x /etc/profile.d/os-security.sh

関連記事の目次
 
ネットワーク、ポート番号
  • iptablesを使ってCentOSのファイアウォール設定
  • nmapでオープンしているポート番号とバージョンを確認
  •  
    rpmパッケージ、サービス
  • CentOSで不要なサービスは起動しないようにする
  • RPMパッケージのインテグリティチェック
  •  
    パーミッション
  • CentOSのumaskの設定
  • cronで使用するファイルのパーミッション設定
  • ユーザーホームディレクトリ内の権限設定をセキュアにする
  • CentOSのパスワードファイルのパーミッション設定
  • findコマンドでファイル書込権限をいっせいにチェック
  • findコマンドでセットユーザ(グループ)IDが不要にセットされていないかチェック
  • findコマンドで所有者、グループが存在しないファイルを抽出
  •  
    ログイン、認証、パスワード、アカウント制御
  • ログイン時などに表示されるシステムバナーを変更するには?
  • CentOSのユーザーアカウントのパスワードポリシーを設定
  • pam_cracklibモジュールでパスワードポリシーを設定
  • pam_unix.soモジュールを使って過去のパスワード再使用を制限する
  • システムコンソールでのrootログインを制限する方法
  • suコマンドによるrootへのスイッチを制限する
  • root権限でのコマンド実行、sudoだと監査ログが取得できる
  • デーモン用アカウントなどに対しシェルを使用を無効にする
  • パスワード認証を失敗時にアカウントをロックアウトする設定
  • rootアカウントのPATH環境変数のセキュリティについて
  •  
    auditdでシステム監査
  • auditdを使ってシステム監査
  • auditdのログ容量の設定
  • auditd監査ルールの設定方法
  • auditdで時間設定変更操作を監査する
  • auditdでユーザー・グループ設定ファイル変更操作を監査する
  • auditdでネットワーク関連の設定変更を監査する
  • auditdでログイン記録のログファイルの変更を監査する
  • auditdでファイル所有者や権限の変更に関するイベントを監査する
  • auditdでsetuid、setgidプログラムの実行を監査する
  • auditdでマウント操作を監査する
  • auditdでファイル削除操作を監査する
  • auditdでsudo設定ファイルに対する操作を監査する
  • auditdでカーネルモジュールのロード、アンロードを監査する
  • マシン再起動後にauditdの設定変更を有効にする設定
  • ausearch、aureportで監査ログのサマリレポートを作成
  •  
    ツール
  • NTPのセキュリティを考慮した設定
  • セキュリティを考慮してX Windowsを設定または削除する方法
  • ファイルの改ざん対策用にTripwireを導入
  • CentOSにホスト型侵入検知ソフトAIDE(Advanced Intrusion Detection Environment)を導入
  •  
    トラブルシューティング
  • アイドルのシェルを自動で強制終了させるには?
  • CentOSでコアダンプを無効にする方法
  • Linuxのbash脆弱性CVE-2014-6271、Shellshockを修整
  • CentOSでバッファーオーバーフロー脆弱性に対する防御機能が有効になっているか確認する

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください