qmail 最大接続数の設定

qmailサーバーの送受信数が増え、負荷が高まり、パフォーマンスを考慮する際には、最大接続数の設定値を検討する必要があるかと思います。
qmailの最大接続数の設定について確認しました。

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

SMTPセッションの最大同時接続数の設定
外部がらのSMTP接続を処理するqmail-smtpdはtcpserverで制御しています。
 
tcpserverのオプションに”-c 数値”があり、この数値がtcpserverの最大同時接続数になります。デフォルトは40です。
 
1)設定変更方法
 
tcpserverの起動の記述は、daemontoolsの起動用runスクリプト内に記述しています。
 
最大同時接続数をデフォルト値(40)から20に変更する場合の設定例です。
 
# vi /var/qmail/services/smtpd/run
 
tcpserver -v -u 504 -g 503 -x /etc/tcp.smtp.cdb \
0 smtp /var/qmail/bin/qmail-smtpd 2>&1
 

 
tcpserver -v -u 504 -g 503 -x /etc/tcp.smtp.cdb \
-c 20 0 smtp /var/qmail/bin/qmail-smtpd 2>&1
 
上記のように、”-c 20″を追加して、最大同時接続数を20にしています。
 
2)設定変更後のログ確認
 
サービスを再起動し、ログを確認します。
 
# cd /var/log/smtpd
# tai64nlocal < current   下記のようにログのtcpserverのステータス部分の値が40から 20に変わりました。   変更前 2013-03-10 18:05:39.094058500 tcpserver: status: 0/40   変更後 2013-03-10 18:07:33.099035500 tcpserver: status: 0/20

ローカル配送の最大同時接続数の設定
1)設定変更方法
 
/var/qmail/control/ディレクトリ内に”concurrencylocal”ファイルを作成し、最大同時接続数を記述します。デフォルト値は10です。
 
(設定例)
# vi /var/qmail/control/concurrencylocal
8
 
2)設定変更後のログ確認
 
サービスを再起動し、ログを確認します。
 
# cd /var/log/qmail
# tai64nlocal < current   変更前 2013-03-11 13:09:10.504912500 status: local 0/10 remote 0/20   変更後 2013-03-11 15:38:29.073693500 status: local 0/8 remote 0/20   status: localの部分の数値が、10から8に変わりました。

リモート配送の最大同時接続数の設定
1)設定変更方法
 
/var/qmail/control/ディレクトリ内に”concurrencyremote”ファイルを作成し、リモート配送における最大同時接続数を記述します。デフォルト値は20です。
 
(設定例)
# vi /var/qmail/control/concurrencyremote
15
 
2)設定変更後のログ確認
 
サービスを再起動し、ログを確認します。
 
# cd /var/log/qmail
# tai64nlocal < current   変更前 2013-03-12 10:29:06.745837500 status: local 0/8 remote 0/20   変更後 2013-03-12 13:11:01.322693500 status: local 0/8 remote 0/15   status: ~remoreの後の部分の数値が、20から15に変わりました。

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