メールアドレスのユーザー部とサーバー内のユーザアカウントを関連付けるエイリアス設定についてです。
●qmailのエイリアス設定
qmailでは、user@example.comのメールアドレスを受信した場合、サーバー内のローカルアカウント”user”に配送を試みますが、”user”アカウントが存在しない場合は、/var/qmail/alias内のエイリアス設定を確認して、エイリアス設定で設定されている配送先に配送します。
●設定方法
ここでは、info@example.com宛てのメールをローカルアカウント”support”へ配送する場合を例にして説明します。
①/var/qmail/alias/ディレクトリ内に下記のような名前でエイリアスファイルを作成します。
.qmail-[メールアドレスのユーザー部]
設定例)
# cd /var/qmail/alias
# vi .qmail-info
②エイリアス設定ファイル(.qmail-[メールアドレスのユーザー部])内に下記書式で配送先のユーザーアカウント名を設定します。
&配送先のユーザーアカウント名
設定例)
&support
●動作確認
info@example.com宛てにメール送信。
ローカルアカウント”support”にメッセージが送られている事を確認。
-
notqmailの構築
- CentOS Stream9にnotqmailを構築
- お名前.comでメールサーバー関連のDNS設定
- qmailをインストールし、SMTPサーバ構築
- qmailでPOPサーバ構築
- daemontoolsでqmailのプロセスとログの管理を行う
- qmailの制御スクリプトを作成
- qmailの各コマンド、プロセスについてまとめました
- 特定の送信元メールアドレスを拒否
- 受信メッセージのサイズを制限
- サブドメインなど複数のドメイン名でメール受信できるようにする
- デフォルト設定を含めた設定一覧をコマンドで表示
- メールアドレスのユーザー部のエイリアス設定
- ユーザーへメールアドレスを追加割り当てする方法
- 拡張アドレスを使って簡単にメールアドレスを追加割り当て
- 自端末からVPSサーバー上のメールサーバー経由(SMTPリレー)でメールを送信
- qmail pop before smtpを使って自ドメインのメール送信
- 最大接続数の設定
- バウンスメール(リターンメール、エラーメール)の設定
- キューの設定とキューの管理
- タイムアウト設定
- ユーザー単位に配送タイプ(mbox、maildir)を指定
- .qmailファイルを使ってユーザー単位に配送制御
- 拡張アドレスを使ってメールアドレス割当て追加
- qmailのログの確認方法
- qmailでmaildir形式のメールボックスをmbox形式へ変換するには?
- /var/qmail/aliasのディスク使用量が増加、大量メールの削除方法
- yumによるpostfixのアップデート後、qmailのメール送信ができなくなる
qmailサーバーの構築
qmailの設定
qmailの運用