所有者、グループが設定されていない状態のファイルがシステム内にないか一斉にチェックする方法についです。
所有者、グループが設定されていないファイル
ソフトウェアのアンインストールが不完全だったり、削除されたユーザーアカウントに属するファイルが適切に削除されていないなどの場合、ユーザーIDに対応するユーザー、グループが存在しないため、下記のようにファイル属性の所有ユーザー、グループの部分が数値で表示されます。
# ls -al xtypes.html -rw-r--r-- 1 258 258 12296 Jan 28 2011 xtypes.html
・誰にも所有されていないファイルは、直接危険が及ぶことはないかもしれませんが、いくつかのシステムプロセスがおかしくなっている兆候であったり、侵入者や不正なソフトウェアインストールが原因の場合もあるので適宜チェックすることが推奨されます。
確認方法
下記findコマンドで抽出できます。
# find PART -xdev \( -nouser -o -nogroup \) -print
“PART”の部分には調査対象のパーティションを記述します。
・”-xdev”オプション
他のファイルシステム上のディレクトリは検索しない。
“/”を検索した場合、”-xdev”を指定しないと他のファイルシステムも検索してしまいます。
・-nouser、-nogroup
ファイル属性のユーザーID、グループIDが数値のファイルを検索
●実行例
# find / -xdev \( -nouser -o -nogroup \) -print /usr/local/aipo7020ja_linux/aipo/postgres/share/doc/html/regress-run.html /usr/local/aipo7020ja_linux/aipo/postgres/share/doc/html/app-createuser.html :関連記事の目次
-
OpenSSH
- レンタルサーバー(VPS)にSSHでログイン
- VPS(レンタル)サーバー上のssh初期設定確認
- SSH接続の仕組み
- OpenSSHの設定ファイル
- OpenSSHの設定をよりセキュアに
- CentOS Stream9のSSH設定(OpenSSH)
- WinSCPを使ってファイル転送
ネットワーク、ポート番号
rpmパッケージ、サービス
パーミッション
ログイン、認証、パスワード、アカウント制御
auditdでシステム監査
ツール
トラブルシューティング
-
ネットワーク、ポート番号
- iptablesを使ってCentOSのファイアウォール設定
- CentOS6のTCPラッパーの概要と設定方法
- nmapでオープンしているポート番号とバージョンを確認
- yumコマンドで最新のパッケージにアップデート
- 更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
- CentOSで不要なサービスは起動しないようにする
- RPMパッケージのインテグリティチェック
- cronで使用するファイルのパーミッション設定
- CentOSのumaskの設定
- ユーザーホームディレクトリ内の権限設定をセキュアにする
- CentOSのパスワードファイルのパーミッション設定
- findコマンドでファイル書込権限をいっせいにチェック
- findコマンドでセットユーザ(グループ)IDが不要にセットされていないかチェック
- findコマンドで所有者、グループが存在しないファイルを抽出
- ログイン時などに表示されるシステムバナーを変更するには?
- CentOSのユーザーアカウントのパスワードポリシーを設定
- pam_cracklibモジュールでパスワードポリシーを設定
- pam_unix.soモジュールを使って過去のパスワード再使用を制限する
- システムコンソールでのrootログインを制限する方法
- suコマンドによるrootへのスイッチを制限する
- root権限でのコマンド実行、sudoだと監査ログが取得できる
- デーモン用アカウントなどに対しシェルを使用を無効にする
- パスワード認証を失敗時にアカウントをロックアウトする設定
- rootアカウントのPATH環境変数のセキュリティについて
- NTPのセキュリティを考慮した設定
- セキュリティを考慮してX Windowsを設定または削除する方法
- ファイルの改ざん対策用にTripwireを導入
- CentOSにホスト型侵入検知ソフトAIDE(Advanced Intrusion Detection Environment)を導入
- アイドルのシェルを自動で強制終了させるには?
- CentOSでコアダンプを無効にする方法
- Linuxのbash脆弱性CVE-2014-6271、Shellshockを修整
- CentOSでバッファーオーバーフロー脆弱性に対する防御機能が有効になっているか確認する
yum、rpmパッケージ、サービス
パーミッション
ログイン、認証、パスワード、アカウント制御
ツール
トラブルシューティング