ファイル作成時のパーミッションを指定するumaskの設定についてまとめました。
umaskとは?
・ファイル作成時にファイルの属性として設定されるパーミッションは、このumaskの値によって決められる。
・umaskの値は、許可しないビットが指定されている。例えば、”002″が指定されている場合は、所有者とグループはすべて許可、その他ユーザーは書込みが禁止されていることになる。
umaskの設定値の推奨
・セキュリティの面からはumaskの設定を077にすることが推奨(自分が作成したファイルやディレクトリが他のユーザー(グループも含め)によってアクセスできないようにする)。
・ただし、頻繁にファイルの共有を行っているユーザーにとっては不便なので調整が必要。
CentOS6でのデフォルトのumask設定
CentOS6.2では、/etc/bashrc、/etc/profileに下記のように設定されています。
# Current threshold for system reserved uid/gids is 200 # You could check uidgid reservation validity in # /usr/share/doc/setup-*/uidgid file if [ $UID -gt 199 ] && [ "`id -gn`" = "`id -un`" ]; then umask 002 else umask 022 fi
システムで予約されているユーザーアカウントのumaskは”022″でグループに対して書込みを禁止して制限を強くしています。
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