拡張アドレスを使って、1ユーザーに対して複数のアドレスを簡単に割り当てる事が出来ます。
下記のように、基本アドレスのユーザー部の後に”-拡張名”と続ける事によって、拡張アドレスのメールを受信する事が出来ます。
基本アドレス
user@example.com
拡張アドレス
user-拡張@example.com
1)拡張アドレスの設定
拡張アドレスのメールを受信するには、ホームディレクトリ内に”.qmail-拡張”名のファイルを作成し、配送方法を指定すれば受信する事ができます。
2)拡張アドレスのワイルドカード処理
“-default”と指定すると、ワイルドカードとして利用できます。
3)設定例
“user”という名前のユーザーアカウントに対し、基本メールアドレスと拡張メールアドレスを割当てます。
・使用するメールアドレス
下記メールアドレスを設定します。
①基本アドレス
user@example.com
②拡張アドレス1
user-err@example.com
③拡張アドレス2
user-info@example.com
・設定方法
“user”というアカウントのホームディレクトリ内に下記ファイル名のqmail配送設定ファイルをを作成し、配送方法を指定します。
ファイル名 設定内容
~user/.qmail ./MailBox
~user/.qmail-err ./MailBox-err
~user/.qmail-default ./MailBox-def
・動作確認
①のメール → ./MailBoxに受信
②のメール → ./MailBox-errに受信
③のメール → ./MailBox-defに受信
-
notqmailの構築
- CentOS Stream9にnotqmailを構築
- お名前.comでメールサーバー関連のDNS設定
- qmailをインストールし、SMTPサーバ構築
- qmailでPOPサーバ構築
- daemontoolsでqmailのプロセスとログの管理を行う
- qmailの制御スクリプトを作成
- qmailの各コマンド、プロセスについてまとめました
- 特定の送信元メールアドレスを拒否
- 受信メッセージのサイズを制限
- サブドメインなど複数のドメイン名でメール受信できるようにする
- デフォルト設定を含めた設定一覧をコマンドで表示
- メールアドレスのユーザー部のエイリアス設定
- ユーザーへメールアドレスを追加割り当てする方法
- 拡張アドレスを使って簡単にメールアドレスを追加割り当て
- 自端末からVPSサーバー上のメールサーバー経由(SMTPリレー)でメールを送信
- qmail pop before smtpを使って自ドメインのメール送信
- 最大接続数の設定
- バウンスメール(リターンメール、エラーメール)の設定
- キューの設定とキューの管理
- タイムアウト設定
- ユーザー単位に配送タイプ(mbox、maildir)を指定
- .qmailファイルを使ってユーザー単位に配送制御
- 拡張アドレスを使ってメールアドレス割当て追加
- qmailのログの確認方法
- qmailでmaildir形式のメールボックスをmbox形式へ変換するには?
- /var/qmail/aliasのディスク使用量が増加、大量メールの削除方法
- yumによるpostfixのアップデート後、qmailのメール送信ができなくなる
qmailサーバーの構築
qmailの設定
qmailの運用