拡張アドレスを使って、1ユーザーに対して複数のアドレスを簡単に割り当てる事が出来ます。
下記のように、基本アドレスのユーザー部の後に”-拡張名”と続ける事によって、拡張アドレスのメールを受信する事が出来ます。
 
基本アドレス
 user@example.com
 
拡張アドレス
 user-拡張@example.com
 
1)拡張アドレスの設定
 
拡張アドレスのメールを受信するには、ホームディレクトリ内に”.qmail-拡張”名のファイルを作成し、配送方法を指定すれば受信する事ができます。
 
2)拡張アドレスのワイルドカード処理
 
“-default”と指定すると、ワイルドカードとして利用できます。
 
3)設定例
 
“user”という名前のユーザーアカウントに対し、基本メールアドレスと拡張メールアドレスを割当てます。
 
・使用するメールアドレス
 
下記メールアドレスを設定します。
①基本アドレス
 user@example.com
②拡張アドレス1
 user-err@example.com
③拡張アドレス2
 user-info@example.com
 
・設定方法
 
“user”というアカウントのホームディレクトリ内に下記ファイル名のqmail配送設定ファイルをを作成し、配送方法を指定します。
 
ファイル名        設定内容
~user/.qmail       ./MailBox
~user/.qmail-err     ./MailBox-err
~user/.qmail-default   ./MailBox-def
 
・動作確認
 
①のメール → ./MailBoxに受信
②のメール → ./MailBox-errに受信
③のメール → ./MailBox-defに受信 
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