yumのアップデートで大量のパッケージをアップデートした後、qmailのメール送信ができなくなるトラブルが発生しました。原因は、アップデートしたパッケージの中にpostfixが含まれていて、postfixのアップデート時にqmailの設定を上書きしていたことでした。
CentOS6のデフォルトのメール送信では、sendmailからのシンボリックがpostfixに設定されていて、postfixを使用するようになっています。
qmailインストール時にこの設定をqmailに変更していたのですが、postfixアップデート時にデフォルトの設定に上書きされてしまいました。
以下、設定の変更方法とメール送信不良によるキューの滞留の処理方法です。
1)sendmailからのシンボリックリンクをpostfixからqmailに変更
デフォルトの状態
/usr/lib/sendmail -> /etc/alternatives/mta-sendmail
/etc/alternatives/mta-sendmail -> /usr/lib/sendmail.postfix
/usr/lib/sendmail.postfix -> ../sbin/sendmail.postfix
変更内容
mv /usr/sbin/sendmail.postfix /usr/sbin/sendmail.postfix.bak
ln -s /var/qmail/bin/sendmail /usr/sbin/sendmail.postfix
2)postfixのキューの確認、削除
上記の設定不良状態時にメール送信を試みていたメールメッセージは、postfixのキューに滞留しています。
・postfixのキューのパス
/var/spool/postfix/maildrop
・キューを確認するコマンド
# postqueue -p
・キュー内のメールを全削除
# postsuper -d ALL
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