“yum list”コマンドで、現在インストールされているパッケージのリスト、バージョン、アップデート可能なパッケージのリスト・バージョン、これからインストールしたいパッケージのバージョンを調べたりする事ができます。
※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
- 1.”yum list”コマンドの出力形式
- 2.すでにインストール済みのパッケージのリストを表示
- 3.アップデート可能なパッケージのリストを表示
- 4.リポジトリより古くなっているパッケージのリストを表示
- 5.これからインストールしたいパッケージを調べる場合
- 6.ある特定のパッケージを調べたい場合
“yum list”コマンドの出力形式
○出力形式
name.arch [epoch:]version-release repo or @installed-from-repo
左から、”パッケージ名.アーキテクチャー”、”リリース番号”、”どのリポジトリからインストールされるか”、の情報が表示されます。
※リポジトリ設定
リポジトリは、yumがインストールするパッケージを保持している場所で、下記ファイルなどに設定されています。”base”、”updates”などのリポジトリ名が”yum list”の出力結果の一番右に表示されます。
/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
例)
name.arch [epoch:]version-release repo or @installed-from-repo
左から、”パッケージ名.アーキテクチャー”、”リリース番号”、”どのリポジトリからインストールされるか”、の情報が表示されます。
※リポジトリ設定
リポジトリは、yumがインストールするパッケージを保持している場所で、下記ファイルなどに設定されています。”base”、”updates”などのリポジトリ名が”yum list”の出力結果の一番右に表示されます。
/etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
例)
[base] name=CentOS-$releasever - Base mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo =os #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/os/$basearch/ gpgcheck=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6 #released updates [updates] name=CentOS-$releasever - Updates mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo =updates #baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/updates/$basearch/ gpgcheck=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6 #additional packages that may be useful [extras] :
すでにインストール済みのパッケージのリストを表示
例)
# yum list installed Loaded plugins: fastestmirror Loading mirror speeds from cached hostfile * base: www.ftp.ne.jp * extras: www.ftp.ne.jp * updates: www.ftp.ne.jp Installed Packages ConsoleKit.x86_64 0.4.1-3.el6 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 ConsoleKit-libs.x86_64 0.4.1-3.el6 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 :
管理人の環境では、上記リストのうち、アップデート可能なパッケージは黄色で表示されていました。
そして、yumではなくrpmコマンドで個別にインストールしたパッケージ情報も”yum list”コマンドで表示されていましたが、赤色になっていました。
リポジトリは、インストール済みだと@がつくようです。
アップデート可能なパッケージのリストを表示
例)
# yum list updates Loaded plugins: fastestmirror Loading mirror speeds from cached hostfile * base: www.ftp.ne.jp * extras: www.ftp.ne.jp * updates: www.ftp.ne.jp Updated Packages audit.x86_64 2.2-2.el6 base audit-libs.x86_64 2.2-2.el6 base authconfig.x86_64 6.1.12-10.el6 base bash.x86_64 4.1.2-9.el6_2 base binutils.x86_64 2.20.51.0.2-5.34.el6 base centos-release.x86_64 6-3.el6.centos.9 base chkconfig.x86_64 1.3.49.3-2.el6 base coreutils.x86_64 8.4-19.el6 base coreutils-libs.x86_64 8.4-19.el6 base cpio.x86_64 2.10-11.el6_3 updates :
アップデート可能なパッケージ名とそのリリース番号が表示されています。
インストール前の場合は、リポジトリ名に@はつかないようです。
※”yum check-update”コマンドでも”yum list updates”と同じ情報が表示されるようです。
リポジトリより古くなっているパッケージのリストを表示
“yum list updates”コマンドでは、アップデート可能なパッケージのアップデート後のリリース番号が表示されます。
“yum list extras”では、インストール済みのパッケージのうち、リポジトリではもう利用できなくなっているパッケージをリストします。
最新より古くなっているパッケージをリストし、その古いパッケージのリリース番号を知りたい場合に使用できると思います。(ただし、アップデート可能なすべてのパッケージが表示されるわけではないようです。最新のパッケージが利用できるようになっていてもなお古いパッケージもリポジトリから適用可能な状態なのかもしれません)
例)
“yum list extras”では、インストール済みのパッケージのうち、リポジトリではもう利用できなくなっているパッケージをリストします。
最新より古くなっているパッケージをリストし、その古いパッケージのリリース番号を知りたい場合に使用できると思います。(ただし、アップデート可能なすべてのパッケージが表示されるわけではないようです。最新のパッケージが利用できるようになっていてもなお古いパッケージもリポジトリから適用可能な状態なのかもしれません)
例)
# yum list extras Loaded plugins: fastestmirror Loading mirror speeds from cached hostfile * base: www.ftp.ne.jp * extras: www.ftp.ne.jp * updates: www.ftp.ne.jp Extra Packages audit.x86_64 2.1.3-3.el6 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 audit-libs.x86_64 2.1.3-3.el6 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 authconfig.x86_64 6.1.12-5.el6 @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2
これからインストールしたいパッケージを調べる場合
“yum list available” で、リポジトリ内でインストール可能なパッケージをリストできます。
インストール済みでもアップデート可能なパッケージはこのリストに一緒に表示されます。
非常に多くのパッケージがありますので(6000パッケージ以上)、調べたい名前を基にgrepすると良いと思います。
例)
インストール済みでもアップデート可能なパッケージはこのリストに一緒に表示されます。
非常に多くのパッケージがありますので(6000パッケージ以上)、調べたい名前を基にgrepすると良いと思います。
例)
# yum list available | grep nmap nmap.x86_64 2:5.51-2.el6 base nmap-frontend.noarch 2:5.51-2.el6 base
ある特定のパッケージを調べたい場合
パッケージ名が分かっていて、ある特定のパッケージのバージョンを調べる場合は、”yum list パッケージ名”で調べる事ができます。
例)
例)
# yum list bash Loaded plugins: fastestmirror Loading mirror speeds from cached hostfile * base: www.ftp.ne.jp * extras: www.ftp.ne.jp * updates: www.ftp.ne.jp Installed Packages bash.x86_64 4.1.2-8.el6.centos @anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2 Available Packages bash.x86_64 4.1.2-9.el6_2 base
-
dnfコマンド
- CentOS Stream9のパッケージ管理(dnfコマンド)
- RPMコマンドで既存サービスの確認
- RPMパッケージであるセキュリティバグが修正済みがRPMコマンドで確認する
- RPMパッケージのマニュアルを探す
- インストール(アップデート)日時順にRPMパッケージ一覧を表示
- インストールせずにRPMパッケージ内から特定のファイルを抽出
- “yum list”コマンドでパッケージのリスト、バージョンを確認
- 過去に実施したyumの履歴を確認する
- yumコマンドで最新のパッケージにアップデート
- CentOSでrpmパッケージ更新後の適用
- RPMパッケージを個別に入手し、yumコマンドで依存性を解決しながらインストール
- yumでグループ単位にパッケージをインストール
- yum.confのmainセクションの設定方法
- yumのプラグインに関する設定
- CentOS5.10環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS6環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS5環境のyum updateでNot Foundのエラーが発生した場合
- CentOS6.10でSoftware collections(SCL)導入時に発生したエラーに対する対応
- CentOS6.10でremoving mirrorlist、YumRepo Errorが発生した場合の対応
- Linuxで「~のファイルが無い」とか「~のコマンドが無い」でインストールが失敗した場合
- LinuxのRPMパッケージ内のファイルのパーミッション、オーナーの設定を元に戻したい場合
- yumでインストール済みのパッケージを元に戻す
- /var/tmpディレクトリにyumのキャッシュ、キャッシュの削除方法
- 更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
rpmコマンド
yumコマンド 表示、確認
yumコマンド インストール、アップデート
yumコマンド 設定、リポジトリ
yumコマンド トラブル対応
運用、その他
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- RPMコマンドで既存サービスの確認
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yumコマンド 表示、確認
yumコマンド インストール、アップデート
yumコマンド 設定、リポジトリ
yumコマンド トラブル対応
運用、その他
参考にさせて頂きました。情報ありがとうございます。
(yum list updatesの説明文の位置がずれているようです。)