yumコマンドでパッケージをグループ単位にインストールしたり削除したりする事が出来ます。
※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
- 1.パッケージのグループとは?
- 2.インストール済みのグループ一覧を確認するには?
- 3.あるグループがインストールされているか確認するには?
- 4.あるグループについて詳しい情報を知るには?
- 5.グループ単位でパッケージをインストールする
- 6.グループ単位でパッケージを削除する
パッケージのグループとは?
例えば”web-server”というグループがあるので実際にどのような構成になっているか見てみます。パッケージのグループについては下記コマンドで見る事が出来ます。
$ yum groupinfo web-server : Group: Web サーバー Description: システムが Web サーバとして機能し、Perl や Python Web アプリケーションを実行できるようにします。 Mandatory Packages: httpd Default Packages: crypto-utils httpd-manual mod_perl mod_ssl mod_wsgi webalizer Optional Packages: Pound certmonger cherokee libmemcached memcached mod_auth_kerb mod_auth_mysql mod_auth_pgsql mod_authz_ldap mod_fcgid mod_nss mod_revocator mod_security moin perl-CGI perl-CGI-Session perl-Cache-Memcached plone python-memcached squid zope
インストール済みのグループ一覧を確認するには?
$ yum grouplist : Installed Groups: Milkymist MySQL データベースサーバー MySQL データベース接続クライアント : : Available Groups: CIFS ファイルサーバー Eclipse :
●グループIDを表示するには?
上記だとグループ名が日本語で入力しづらい事があります。
-vオプションをつけるとグループIDも表示されます。
下記実行例の括弧内がグループIDです。
$ yum grouplist -v : Installed Groups: Milkymist (milkymist) MySQL データベースサーバー (mysql) MySQL データベース接続クライアント (mysql-client)
あるグループがインストールされているか確認するには?
グループ名にワイルドカードを指定して検索出来ます。
$ yum grouplist -v *java* : Available Groups: Java プラットフォーム (java-platform) Done
あるグループについて詳しい情報を知るには?
1)ですでに紹介しましたが、下記コマンドで確認出来ます。
$ yum groupinfo -v java-platform : Group: Java プラットフォーム Group-Id: java-platform Setting up Package Sacks pkgsack time: 0.023 Description: CentOS Linux Server Platform と Desktop Platform の Java サポート Mandatory Packages: 1:java-1.6.0-openjdk-1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6.x86_64 base 1:java-1.7.0-openjdk-1.7.0.51-2.4.4.1.el6_5.x86_64 updates Optional Packages: icedtea-web-1.4.1-0.el6.x86_64 base
グループ単位でパッケージをインストールする
“yum groupinstall”にグループ名またはグループIDを指定します。
# yum groupinstall java-platform : Installed: java-1.6.0-openjdk.x86_64 1:1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6 java-1.7.0-openjdk.x86_64 1:1.7.0.51-2.4.4.1.el6_5 Dependency Installed: giflib.x86_64 0:4.1.6-3.1.el6 jline.noarch 0:0.9.94-0.8.el6 jpackage-utils.noarch 0:1.7.5-3.12.el6 rhino.noarch 0:1.7-0.7.r2.2.el6 ttmkfdir.x86_64 0:3.0.9-32.1.el6 tzdata-java.noarch 0:2013i-1.el6 xorg-x11-font-utils.x86_64 1:7.2-11.el6 xorg-x11-fonts-Type1.noarch 0:7.2-9.1.el6 Complete!
グループ単位でパッケージを削除する
下記コマンドでパッケージグループを削除できます。
# yum groupremove グループ名またはグループID
注意)削除するグループ内に他のパッケージグループのメンバーまたは他のインストール済みのパッケージと依存関係のあるパッケージが含まれていても、グループ内にある全パッケージを削除します。
他のパッケージやグループと依存していないパッケージのみを削除したい場合は、/etc/yum.conf設定ファイルの[main]セクションにgroupremove_leaf_only=1を追加します。
# yum groupremove グループ名またはグループID
注意)削除するグループ内に他のパッケージグループのメンバーまたは他のインストール済みのパッケージと依存関係のあるパッケージが含まれていても、グループ内にある全パッケージを削除します。
他のパッケージやグループと依存していないパッケージのみを削除したい場合は、/etc/yum.conf設定ファイルの[main]セクションにgroupremove_leaf_only=1を追加します。
# yum groupremove java-platform : Removed: java-1.6.0-openjdk.x86_64 1:1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6 java-1.7.0-openjdk.x86_64 1:1.7.0.51-2.4.4.1.el6_5
“groupinstall”時には、上記パッケージ以外に8個の依存するパッケージもインストールしましたが”groupremove”では依存するパッケージは削除しないようです。
※下記のようにyum history undoを使って依存するパッケージをまとめて削除することが出来ます。
# yum history list Loaded plugins: fastestmirror, refresh-packagekit ID | Login user | Date and time | Action(s) | Altered ------------------------------------------------------------------------------- 58 || 2014-01-16 13:21 | Erase | 2 57 | | 2014-01-16 13:19 | Install | 10 56 | | 2013-10-04 21:34 | Install | 1 # yum history undo 57 : Undoing transaction 57, from Thu Jan 16 13:19:40 2014 Dep-Install giflib-4.1.6-3.1.el6.x86_64 @base Install java-1.6.0-openjdk-1:1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6.x86_64 @base Install java-1.7.0-openjdk-1:1.7.0.51-2.4.4.1.el6_5.x86_64 @updates Dep-Install jline-0.9.94-0.8.el6.noarch @base Dep-Install jpackage-utils-1.7.5-3.12.el6.noarch @base Dep-Install rhino-1.7-0.7.r2.2.el6.noarch @base Dep-Install ttmkfdir-3.0.9-32.1.el6.x86_64 @base Dep-Install tzdata-java-2013i-1.el6.noarch @updates Dep-Install xorg-x11-font-utils-1:7.2-11.el6.x86_64 @base Dep-Install xorg-x11-fonts-Type1-7.2-9.1.el6.noarch @base No package matched to remove: java-1.6.0-openjdk-1:1.6.0.0-1.66.1.13.0.el6 No package matched to remove: java-1.7.0-openjdk-1:1.7.0.51-2.4.4.1.el6_5 : Removed: giflib.x86_64 0:4.1.6-3.1.el6 jline.noarch 0:0.9.94-0.8.el6 jpackage-utils.noarch 0:1.7.5-3.12.el6 rhino.noarch 0:1.7-0.7.r2.2.el6 ttmkfdir.x86_64 0:3.0.9-32.1.el6 tzdata-java.noarch 0:2013i-1.el6 xorg-x11-font-utils.x86_64 1:7.2-11.el6 xorg-x11-fonts-Type1.noarch 0:7.2-9.1.el6 Complete!
-
dnfコマンド
- CentOS Stream9のパッケージ管理(dnfコマンド)
- RPMコマンドで既存サービスの確認
- RPMパッケージであるセキュリティバグが修正済みがRPMコマンドで確認する
- RPMパッケージのマニュアルを探す
- インストール(アップデート)日時順にRPMパッケージ一覧を表示
- インストールせずにRPMパッケージ内から特定のファイルを抽出
- “yum list”コマンドでパッケージのリスト、バージョンを確認
- 過去に実施したyumの履歴を確認する
- yumコマンドで最新のパッケージにアップデート
- CentOSでrpmパッケージ更新後の適用
- RPMパッケージを個別に入手し、yumコマンドで依存性を解決しながらインストール
- yumでグループ単位にパッケージをインストール
- yum.confのmainセクションの設定方法
- yumのプラグインに関する設定
- CentOS5.10環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS6環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS5環境のyum updateでNot Foundのエラーが発生した場合
- CentOS6.10でSoftware collections(SCL)導入時に発生したエラーに対する対応
- CentOS6.10でremoving mirrorlist、YumRepo Errorが発生した場合の対応
- Linuxで「~のファイルが無い」とか「~のコマンドが無い」でインストールが失敗した場合
- LinuxのRPMパッケージ内のファイルのパーミッション、オーナーの設定を元に戻したい場合
- yumでインストール済みのパッケージを元に戻す
- /var/tmpディレクトリにyumのキャッシュ、キャッシュの削除方法
- 更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
rpmコマンド
yumコマンド 表示、確認
yumコマンド インストール、アップデート
yumコマンド 設定、リポジトリ
yumコマンド トラブル対応
運用、その他
-
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- RPMコマンドで既存サービスの確認
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- インストール(アップデート)日時順にRPMパッケージ一覧を表示
- インストールせずにRPMパッケージ内から特定のファイルを抽出
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- CentOS5.10環境のyumでepelのリポジトリを使用する
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yumコマンド トラブル対応
運用、その他