CentOS Stream9のパッケージ管理はdnfコマンドによって行いますが、dnfコマンドによるパッケージの検索、インストール・更新、削除等についてまとめました。
※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。
パッケージの検索
●パッケージの名前または概要内の用語を検索
$ dnf search キーワード
$ dnf search キーワード
●パッケージの名前、概要、または説明内の用語を検索
$ dnf search –all キーワード
●パッケージ名を検索し、出力にパッケージ名とそのバージョンをリスト
$ dnf repoquery パッケージ名
●指定するファイルを含むパッケージを検索
$ dnf provides ファイル名・ファイルパス等
パッケージのリスト表示、グループの表示
1)パッケージのリスト表示
●dnf list –all
・利用可能なすべてのパッケージの最新バージョンを、アーキテクチャー、バージョン番号、インストール元のリポジトリーを含めてリスト表示。
・リポジトリーの前の @ 記号は、この行のパッケージが現在インストールされていることを示す。
●dnf repoquery
・使用可能なすべてのパッケージを、バージョン番号とアーキテクチャーを含めて表示。
※オプション
・–installed:インストールされているパッケージのみをリスト表示
・–available:利用可能なすべてのパッケージをリスト表示。
・–upgrades:新しいバージョンを利用できるパッケージをリスト。
2)グループの表示
●インストールされているグループと使用可能なグループの両方をリスト
$ dnf group list
●特定のグループに含まれる必須、オプション、およびデフォルトのパッケージをリスト
$ dnf group info グループ
●dnf list –all
・利用可能なすべてのパッケージの最新バージョンを、アーキテクチャー、バージョン番号、インストール元のリポジトリーを含めてリスト表示。
・リポジトリーの前の @ 記号は、この行のパッケージが現在インストールされていることを示す。
●dnf repoquery
・使用可能なすべてのパッケージを、バージョン番号とアーキテクチャーを含めて表示。
※オプション
・–installed:インストールされているパッケージのみをリスト表示
・–available:利用可能なすべてのパッケージをリスト表示。
・–upgrades:新しいバージョンを利用できるパッケージをリスト。
2)グループの表示
●インストールされているグループと使用可能なグループの両方をリスト
$ dnf group list
●特定のグループに含まれる必須、オプション、およびデフォルトのパッケージをリスト
$ dnf group info グループ
パッケージ・グループ・モジュールのインストール
1)パッケージのインストール
●リポジトリーからパッケージをインストール
# dnf install パッケージ名1 パッケージ名2
●パッケージが提供するファイルへのパスを指定してインストール
# dnf install ファイルパス
2)パッケージグループのインストール
# dnf group install グループ名・グループID
3)モジュールのインストール
①インストールするモジュールのストリーム、プロファイルを確認
# dnf module list モジュール名
例)
●リポジトリーからパッケージをインストール
# dnf install パッケージ名1 パッケージ名2
●パッケージが提供するファイルへのパスを指定してインストール
# dnf install ファイルパス
2)パッケージグループのインストール
# dnf group install グループ名・グループID
3)モジュールのインストール
①インストールするモジュールのストリーム、プロファイルを確認
# dnf module list モジュール名
例)
# dnf module list nodejs Name Stream Profiles Summary nodejs 18 common [d], development, minimal, s2i Javascript runtime nodejs ... common [d], development, minimal, s2i Javascript runtime Hint: [d]efault, [e]nabled, [x]disabled, [i]nstalled
②モジュールをインストール
# dnf module install モジュール名:ストリーム/プロファイル
※ストリームのデフォルトプロファイルが定義されている場合は、コマンドの”プロファイル”を省略して、このストリームのデフォルトプロファイルをインストールできる。
例)nodejsモジュールのストリーム18、デフォルトのプロファイル”common”をインストール
# dnf module install nodejs:18 ===================================================================================================== Package Architecture Version Repository Size ===================================================================================================== Installing group/module packages: nodejs x86_64 ... rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms 12 M npm x86_64 ... rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms 2.5 M Installing weak dependencies: nodejs-docs noarch .. rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms 7.6 M nodejs-full-i18n x86_64 .. rhel-9-for-x86_64-appstream-rpms 8.4 M Installing module profiles: nodejs/common Enabling module streams: nodejs 18 # dnf module list nodejs Updating Subscription Management repositories. Last metadata expiration check: 0:33:24 ago on Mon 24 Jul 2023 04:59:01 PM CEST. Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream (RPMs) Name Stream Profiles Summary nodejs 18 [e] common [d] [i], development, minimal, s2i Javascript runtime ... Hint: [d]efault, [e]nabled, [x]disabled, [i]nstalled
パッケージの更新
1)更新の確認
●dnf check-update
・利用可能な更新があるパッケージを確認。
・更新が利用可能なパッケージおよびその依存関係のリストを表示。
2)パッケージの更新
●すべてのパッケージとその依存関係を更新
# dnf upgrade
●dnf check-update
・利用可能な更新があるパッケージを確認。
・更新が利用可能なパッケージおよびその依存関係のリストを表示。
2)パッケージの更新
●すべてのパッケージとその依存関係を更新
# dnf upgrade
●1つのパッケージを更新
# dnf upgrade パッケージ名
●グループを更新
# dnf group upgrade グループ名
パッケージの削除
1)パッケージの削除
# dnf remove パッケージ名1 パッケージ名2
2)モジュールの削除
●選択したプロファイルからのモジュールを削除
# dnf module remove モジュール名:ストリーム/プロファイル
●すべてのプロファイルのモジュールを削除
# dnf module remove モジュール名:ストリーム
※上記操作は、プロファイルに属さないパッケージをストリームから削除しない。
●選択したストリームからパッケージをすべて削除
# dnf module remove –all モジュール名:ストリーム
# dnf remove パッケージ名1 パッケージ名2
2)モジュールの削除
●選択したプロファイルからのモジュールを削除
# dnf module remove モジュール名:ストリーム/プロファイル
●すべてのプロファイルのモジュールを削除
# dnf module remove モジュール名:ストリーム
※上記操作は、プロファイルに属さないパッケージをストリームから削除しない。
●選択したストリームからパッケージをすべて削除
# dnf module remove –all モジュール名:ストリーム
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dnfコマンド
- CentOS Stream9のパッケージ管理(dnfコマンド)
- RPMコマンドで既存サービスの確認
- RPMパッケージであるセキュリティバグが修正済みがRPMコマンドで確認する
- RPMパッケージのマニュアルを探す
- インストール(アップデート)日時順にRPMパッケージ一覧を表示
- インストールせずにRPMパッケージ内から特定のファイルを抽出
- “yum list”コマンドでパッケージのリスト、バージョンを確認
- 過去に実施したyumの履歴を確認する
- yumコマンドで最新のパッケージにアップデート
- CentOSでrpmパッケージ更新後の適用
- RPMパッケージを個別に入手し、yumコマンドで依存性を解決しながらインストール
- yumでグループ単位にパッケージをインストール
- yum.confのmainセクションの設定方法
- yumのプラグインに関する設定
- CentOS5.10環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS6環境のyumでepelのリポジトリを使用する
- CentOS5環境のyum updateでNot Foundのエラーが発生した場合
- CentOS6.10でSoftware collections(SCL)導入時に発生したエラーに対する対応
- CentOS6.10でremoving mirrorlist、YumRepo Errorが発生した場合の対応
- Linuxで「~のファイルが無い」とか「~のコマンドが無い」でインストールが失敗した場合
- LinuxのRPMパッケージ内のファイルのパーミッション、オーナーの設定を元に戻したい場合
- yumでインストール済みのパッケージを元に戻す
- /var/tmpディレクトリにyumのキャッシュ、キャッシュの削除方法
- 更新可能なRPMパッケージのリストをメールで送信する
rpmコマンド
yumコマンド 表示、確認
yumコマンド インストール、アップデート
yumコマンド 設定、リポジトリ
yumコマンド トラブル対応
運用、その他
- CentOS Stream9の新機能、変更点のメモ
- CentOS Stream9のネットワーク管理(NetworkManager、nmcli)
- CentOS Stream9の環境設定(ロケール、時刻設定等)
- CentOS Stream9のセキュリティ設定(暗号化ポリシー、SELinux)
- CentOS Stream9のファイアウォール設定(firewalld)
- CentOS Stream9のSSH設定(OpenSSH)
- CentOS Stream9のシステム管理(systemd)
- CentOS Stream9のシステム監視・ログ管理(syslog)
- CentOS Stream9でApache、PHPを設定する際の注意点
- CentOS Stream9のリポジトリ・モジュール管理
- CentOS Stream9のパッケージ管理(dnfコマンド)