Linuxのmodem-managerプロセスの概要

CentOS6.5ではデフォルトでmodem-managerというデーモンプロセスが実行されています。このプロセスの概要についてまとめました。

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

modem-managerとは?
1)psコマンドの出力内容は?
 
$ ps -ef
root 1206 1 0 Jun05 ? 00:00:00 /usr/sbin/modem-manager
 
2)どのパッケージに属する?
 
実行ファイルのパスが分かったのでどのパッケージに属するかみてみます。
 
$ rpm -qf /usr/sbin/modem-manager
ModemManager-0.4.0-5.git20100628.el6.x86_64
 
3)ModemManagerパッケージの概要
 
“yum info ModemManager”コマンドでパッケージの概要を確認しました。
 
①サマリー
Mobile broadband modem management service
 
②URL
http://www.gnome.org/projects/NetworkManager/
 
③説明
ModemManagerサービスは、モバイルブロードバンド(3G)デバイスを含む多くの異なるモデムを操作するAPIを提供する。

modem-managerの概要
modem-managerの概要をReadMe(/usr/share/doc/ModemManager-0.4.0/README)を読んで確認しました。
 
1)使用方法
 
・ModemManagerはシステムデーモンだが、コマンドラインから直接実行されるものではなく、DBus APIを使って実行される。
 
・ターミナルから’dbus-send’コマンドを使って管理する事が出来る。
 
2)実装
 
・DBusシステムバスで開始されるサービス。
・リクエストがくると自動で開始される。
・デバイスはHALからクエリーされ、ハードウェアイベントに基づいて自動で更新される。
・モデムインタフェースを定義するGInterface(MMModem)がある。
・すべてのカード共通で基本操作をサポートする二つの一般的なMMModemの実装がある。
GSMとCDMA。
 
3)プラグイン
 
・起動時にプラグインがロードされ、そのMMPluginインタフェースを実装しなければならない。
 
・上記インタフェースは、デーモンにそのプラグインがHAL UDIをサポートしているかどうか、カスタムMMModemの実装を作成できるかどうか、を確認するいくつかのメソッドから構成される。
 
4)設定ファイル
 
・下記パスに設定ファイルがあります。
/etc/dbus-1/system.d/org.freedesktop.ModemManager.conf
 
・dbus-daemonのシステムバスの設定ファイル(/etc/dbus-1/system.conf)に下記記述があるので、システムバスでインクルードされているようです。
<includedir>system.d</includedir>
 
○/etc/dbus-1/system.d/org.freedesktop.ModemManager.confの内容
 

<!DOCTYPE busconfig PUBLIC
 "-//freedesktop//DTD D-BUS Bus Configuration 1.0//EN"
 "http://www.freedesktop.org/standards/dbus/1.0/busconfig.dtd">
<busconfig>
  <!-- This config allows anyone to control ModemManager -->

  <policy context="default">
    <allow send_destination="org.freedesktop.ModemManager"/>
  </policy>

  <policy user="root">
    <allow own="org.freedesktop.ModemManager"/>
  </policy>

  <limit name="max_replies_per_connection">512</limit>
</busconfig>

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