Apacheのプロキシ関連のモジュールをリストアップし、セキュリティ上の注意点を確認しました。
下記資料を参考にしました。
NSA(National Security Agency)の『Guide to the Secure Configuration of Red Hat Enterprise Linux 5』
プロキシ関連のモジュールは、リクエストを転送したり、他のサーバーのゲートウェイとしてサービスを提供したりします。
プロキシ関連のモジュールとしては下記があります。
必要ない場合は下記のようにコメントアウトして無効にします。
#LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so
#LoadModule proxy_balancer_module modules/mod_proxy_balancer.so
#LoadModule proxy_ftp_module modules/mod_proxy_ftp.so
#LoadModule proxy_http_module modules/mod_proxy_http.so
#LoadModule proxy_connect_module modules/mod_proxy_connect.so
オープンプロキシ、フォアードプロキシのセキュリティ
・オープンプロキシ(公開プロキシ)はセキュリティ上のリスクとなるのでセキュリティに注意して設定します。
公開プロキシは匿名で利用できるので、荒らしやクラッキングを企図する者が身元追跡をかわすために使用されることがあります。
・ProxyRequests ディレクティブを 使ってフォワードプロキシを設定している場合は、厳しくアクセス制限を行なうようにします。
プロキシへのアクセスは以下のように<Proxy>コンテナの中にディレクティブを書くことで制御できます。
<Proxy *> Order Deny,Allow Deny from all Allow from 192.168.0 </Proxy>
proxy_balancerのセキュリティ
・proxy_balancerモジュールによってWebサーバの負荷分散を行うロードバランサを構築できます。
・ロードバランサの状態をブラウザで管理できるようにバランサマネージャを使用する場合は、mod_statusモジュールが必要になります。
mod_statusモジュールの使用はセキュリティ上のリスクがあり推奨されていないため注意が必要です。 関連記事の目次
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インストール、設定全般、運用
- Apacheのインストール
- Apache初期設定確認
- Apacheの静的、DSOモジュールの確認、インストール方法
- Apacheでconf.dディレクトリ内の設定ファイルのインクルードに注意
- Apacheのhttpdサービスの使用方法
- WordPressパーマリンク設定時のApache設定
- Apache mod_rewriteの仕組み、設定方法、動作確認
- Apacheで特定の拡張子を含むリクエストをログ対象から外す
- CentOS Stream9でApache、PHPを設定する際の注意点
- ApacheのTraceメソッドを無効にする
- ヘッダーにApacheバージョンが表示されないようにする
- PHPのバージョン情報とApacheの設定
- Apacheでディレクトリ内一覧表示を無効にする
- Apacheで不要なモジュールはロードしない
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(1)ベーシック認証と認証プロバイダ
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(2)ダイジェスト認証
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(3)mod_rewrite、LDAP、WebDAV
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(4)Server Side Includes
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(5)mod_mime_magic
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(6)mod_info、mod_status
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(7)mod_speling、mod_userdir
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(8)プロキシ関連のモジュール
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(9)キャッシュ関連のモジュール
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(10)CGI関連のモジュール
- Apacheで不要なモジュールはロードしない(11)フィルター、expires、圧縮のモジュール
- Apacheでディレクトリへのアクセスを制限する設定方法
- Apacheベーシック認証の設定手順とセキュリティ上の注意
- Apacheで使用できるHTTPメソッドを制限する
- FIPS140-2とApacheのmod_nss
- Apacheにおける自己証明書作成手順
- ApacheにおけるSSL証明書インストール手順
- DoS攻撃からWebサーバーを保護するApacheモジュール
- Apacheに関するLinux側のセキュリティ設定(パーミッション、iptables、chroot)
- Modsecurityの概要と特徴
- Modsecurityのインストール方法
- modsecurityの設定方法と設定例
- Apacheのパフォーマンスに影響を与えるOS、ハードウェアの要素、注意点
- ApacheのMPMの概要とチューニング
- ApacheのMaxClientsのチューニングとListenBacklog
- HostnameLookupsを有効にして名前解決を行う場合のApacheパフォーマンスに与える影響
- FollowSymLinks、SymLinksIfOwnerMatchの設定とApacheのパフォーマンス
- AllowOverrideの設定とApacheのパフォーマンス
- コンテントネゴシエーションの設定とApacheのパフォーマンス
- Apacheのプロセス生成とパフォーマンスに与える影響
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