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Linuxでディスク使用量が多いディレクトリを調べる方法

Linuxでディスク使用量が多いディレクトリを調べる方法をまとめました。
以下の記事も参照。
ディスク使用量が増えた時にどのディレクトリが原因か調べる
 

duコマンドでディレクトリ単位にディスク使用量を表示


 
duコマンドでディレクトリ単位のディスク使用量を表示出来ます。
 下記実行例は、”/”ディレクトリ配下のディレクトリを調べていますが、使用量の多い”/var”ディレクトリ配下のディレクトリをさらに調べたい場合は、同様に”du –max-depth=1 -h -x /var”を実行し、使用量が増えた原因を調べる事ができます。
 
●実行例

# du --max-depth=1 -h -x /
504K    /tmp
4.0K    /boot
4.0K    /data
 :
33M     /etc
4.2G    /var
2.9G    /usr
2.9G    /home
4.0K    /media
 :
11G     /
 
# du --max-depth=1 -h -x /var
82M     /var/tmp
36K     /var/db
4.0K    /var/gdm
4.0K    /var/games
16K     /var/lock
8.0K    /var/empty
4.0K    /var/local
4.0K    /var/yp
4.0K    /var/opt
196K    /var/run
33M     /var/qmail
328M    /var/www
4.0K    /var/nis
79M     /var/cache
367M    /var/log
4.0K    /var/preserve
927M    /var/lib
14M     /var/spool
1.8G    /var

 
●オプションの説明
 
〇–max-depth=1
・このオプションを指定しないと、再帰的に深い階層のディレクトリの使用量も表示される。
・指定したディレクトリから1階層目のディレクトリ容量を表示したい場合は、–max-depth=1を指定する。
 
〇-x
・異なるファイルシステムを対象外にする-xオプションを指定して、”/proc”を対象外にしている。
 
〇-h
・デフォルトでは、1628、221208のように表示されるが、1.6M、217Mなどの単位を付与して読み易い形式で表示する。

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vmstatコマンドでシステムの状況をモニター

linuxのvmstatコマンドでシステムの状況をモニターする方法を確認しました。
 

1)vmstatコマンドの概要


 
・メモリ使用量、ディスク使用状況、CPU使用率などの情報を表示。
・引数に数値nを指定するとn秒間隔に測定して結果を表示する。
 
(実行例)

$ vmstat 5
procs -----------memory---------- ---swap-- -----io---- --system-- -----cpu-----
 r  b   swpd   free   buff  cache   si   so    bi    bo   in   cs us sy id wa st
 0  0  97656 164588 151932 795708    0    0     4    11    0    0  1  0 99  0  0
 0  0  97656 164332 151940 795708    0    0     0    13   61   34  0  0 100  0  0
 0  0  97656 164456 151940 795708    0    0     0     0   63   32  0  0 100  0  0
 0  0  97656 164320 151944 795704    0    0     0    12  108   63  1  0 99  0  0
 0  0  97656 164376 151944 795708    0    0     0     0   61   32  0  0 100  0  0

 

2)表示結果の見方


 
①procs
 
r:実行待ちのプロセス数
b:ブロックされているプロセス数
 
・ブロックされているプロセスは、ハードウェア、特にディスク処理を待機しているため実行できない。
・bの値が高い場合は、ディスクがボトルネックとなっている可能性が高い。
・rがCPUコアの数より多い場合は、性能の低下を引き起こすので要注意。
 
②memory
 
swpd:仮想メモリ(スワップメモリ)がどれだけ使用されているか?
free:アイドルメモリ
buff:バッファとして使用されているメモリ
cache:キャッシュとして使用されているメモリ
 
③swap
 
si:スワップからreadされたバイト(/s)
so:スワップに書き込まれたバイト(/s)
 
・スワップが発生している場合は、物理メモリが不足している。ディスク待ちでブロックされているプロセス数が増加する。
 
④io
 
bi:ブロックデバイス(ハードディスク)からreadされたバイト(blocks/s)
bo:ブロックデバイス(ハードディスク)に書き込んだバイト(blocks/s)
 
・ディスクがボトルネックとなっている場合は、この数値を下げる対策を検討する。
 
⑤system
 
in:CPU割り込みの数(/s)
cs:コンテキストスイッチの数(/s)
 
・コンテキストスイッチは、CPUが処理するプロセスを切替えたり、割り込みを処理する場合などに行われる。この数が著しく高い場合は性能に影響が出る。
 
⑥cpu
 
us:非カーネルのユーザーコードで実行された時間
sy:カーネルのコードで実行された時間
id:アイドルタイム
wa:I/O待ちの時間
st:仮想マシンに使用された時間
 
・waが高い場合は、ioやswapが高くなっていないかチェックする。

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