エラーによって宛先に配信できなかった際に、バウンスメール(リターンメール、エラーメール)として送信元に送り返しますが、その設定方法について確認しました。
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1)設定方法
/var/qmail/control/ディレクトリ内に”bouncefrom”ファイルを作成し、送信元アドレスを記述します。
(設定例)
# vi /var/qmail/control/bouncefrom postmaster
2)動作確認
自端末から存在しないユーザーに対してメッセージを送り、バウンスメールが戻ってくる際の送信元アドレスを確認します。
デフォルト状態では、送信元アドレスは”MAILER-DAEMON”でしたが、”bouncefrom”ファイルに”postmaster”を指定したところ、送信元アドレスが”postmaster”に変更された事を確認しました。
1)設定方法
/var/qmail/control/ディレクトリ内に”bouncehost”ファイルを作成し、ドメインを記述します。
(設定例)
# vi /var/qmail/control/bouncefrom example.com
2)動作確認
自端末から存在しないユーザーに対してメッセージを送り、バウンスメールが戻ってくる際の送信元アドレスのドメイン部を確認します。
メールを送信するとすぐにバウンスメールを受信し、送信元アドレスのドメイン部が”example.com”に変更された事を確認しました。
1)設定方法
①ダブルバウンスメールの送信先ホスト設定
/var/qmail/control/ディレクトリ内に”doublebouncehost”ファイルを作成し、送信先アドレスのホスト名(メールアドレスの@より右側)を指定します。
(設定例)
# vi /var/qmail/control/doublebouncehost example.com
②ダブルバウンスメールの送信先ユーザー名の設定
/var/qmail/control/ディレクトリ内に”doublebounceto”ファイルを作成し、送信先アドレスのユーザー名(メールアドレスの@より左側)を指定します。
(設定例)
# vi /var/qmail/control/"doublebounceto admin
2)動作確認
送信先に存在しないメールアドレスを指定してバウンスメールが送られるようにします。
送信元アドレスも存在しないメールアドレスにし、バウンスメールが送信できないようにします。
# telnet localhost 25 Trying ::1... telnet: connect to address ::1: Connection refused Trying 127.0.0.1... Connected to localhost. Escape character is '^]'. 220 mail.example.com ESMTP mail from: 250 ok rcpt to: 250 ok data 354 go ahead test test . 250 ok 1363398899 qp 16023 quit 221 mail.example.com Connection closed by foreign host.
バウンスメールを自端末で使用しているメールアドレスを指定していたため、下記メッセージが受信できました。
Hi. This is the qmail-send program at exmample.com.
I tried to deliver a bounce message to this address, but the bounce bounced!
:
1)構文
bouncesaying エラーメッセージ [コマンド]
引数にコマンドを指定した場合
・コマンドが成功
bouncesayingのexitコード 100(ハードエラー)
エラーメッセージ出力
.qmailの次の行以降の処理は実行しない。
・コマンドのexitコードが111の場合
bouncesayingのexitコード 111(ソフトエラー)
再送を試みる
・コマンドのexitコードがそれ以外の場合
bouncesayingのexitコード 0
エラーメッセージ出力しない。
2)設定例
# vi .qmail |bouncesaying "受け取りを拒否します" grep "^From.*spam.com" ./MailBox
メールメッセージの送信元アドレスに”spam.com”が含まれていたら、メール本文に”受け取りを拒否します”と記載してバウンスメールを送り返します。
それ以外のメールは./MailBoxファイルに受信されます。