Linuxサーバー内のユーザーアカウントに対して、追加でメールアドレスを割り当てる方法についてまとめました。
例えば、”test”という名前のユーザーアカウントに対しては、”test@example.com”というメールアドレスが割り当てられていますが、それ以外のメールアドレスを割り当てる方法です。
以下、”test”というユーザーアカウントに対し、test.home@example.comというメールアドレスを追加で割り当てる方法を例に説明します。
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設定方法概要
①”/var/qmail/users/assign”ファイルに、追加するメールアドレスのユーザー部の配送方法を指定する。
下記のように設定されます。
“test.home”というメールアドレスユーザー部のメールは、このメールを処理するユーザーアカウントは、”test”と指定し、配送先は、”/home/test/.qmail-home”ファイルで指定
②”qmail-newu”コマンドで”assign”ファイルからcdbファイルを作成する。
③.qmailファイル(ここでは、.qmail-home)に配送先を設定
下記のように設定されます。
“test.home”というメールアドレスユーザー部のメールは、このメールを処理するユーザーアカウントは、”test”と指定し、配送先は、”/home/test/.qmail-home”ファイルで指定
②”qmail-newu”コマンドで”assign”ファイルからcdbファイルを作成する。
③.qmailファイル(ここでは、.qmail-home)に配送先を設定
“/var/qmail/users/assign”ファイルの記述方法
①単独のユーザー部を記述する場合
=local:user:uid:gid:homedir:dash:ext:
“local”というメールアドレスユーザ部のメールは、ユーザーアカウント名:”user”、ユーザーID:”uid”、グループID:”gid”のユーザーアカウントで処理され、配送先は”[homedir]/.qmail[dash][ext]”というファイル内で指定
例)test.home@example.comのメールを下記条件で配送する場合
メールアドレスのユーザー部:test.home
サーバーのユーザーアカウント名:test
ユーザーのUID:502
ユーザーのGID:502
配送先設定ファイル:/home/test/.qmail-home
○構文
=test.home:test:502:502:/home/test:-:home:
②ワイルドカードを使用して記述する場合
+prefix:user:uid:gid:homedir:dash:pre:
“prefix”で始まるメールアドレスユーザ部のメールは、ユーザーアカウント名:”user”、ユーザーID:”uid”、グループID:”gid”のユーザーアカウントで処理され、配送先は”[homedir]/.qmail[dash][pre]*”というファイル内で指定
例)test.work1@example.com、test.work2@example.comのメールを下記条件で配送する場合
メールアドレスのユーザー部:test.work*
ユーザー名:test
ユーザーのUID:502
ユーザーのGID:502
配送先設定ファイル:/home/test/.qmail-work*
○構文
+test.work:test:502:502:/home/test:-:work:
=local:user:uid:gid:homedir:dash:ext:
“local”というメールアドレスユーザ部のメールは、ユーザーアカウント名:”user”、ユーザーID:”uid”、グループID:”gid”のユーザーアカウントで処理され、配送先は”[homedir]/.qmail[dash][ext]”というファイル内で指定
例)test.home@example.comのメールを下記条件で配送する場合
メールアドレスのユーザー部:test.home
サーバーのユーザーアカウント名:test
ユーザーのUID:502
ユーザーのGID:502
配送先設定ファイル:/home/test/.qmail-home
○構文
=test.home:test:502:502:/home/test:-:home:
②ワイルドカードを使用して記述する場合
+prefix:user:uid:gid:homedir:dash:pre:
“prefix”で始まるメールアドレスユーザ部のメールは、ユーザーアカウント名:”user”、ユーザーID:”uid”、グループID:”gid”のユーザーアカウントで処理され、配送先は”[homedir]/.qmail[dash][pre]*”というファイル内で指定
例)test.work1@example.com、test.work2@example.comのメールを下記条件で配送する場合
メールアドレスのユーザー部:test.work*
ユーザー名:test
ユーザーのUID:502
ユーザーのGID:502
配送先設定ファイル:/home/test/.qmail-work*
○構文
+test.work:test:502:502:/home/test:-:work:
設定例
①”/var/qmail/users/assign”作成
# cd /var/qmail/users
# vi assign
=test.home:test:502:502:/home/test:-:home:
+test.work:test:502:502:/home/test:-:work:
.
最後の行にドットを記述する。
②qmail-newuコマンドで”assign”ファイルからcdbファイルを作成
# cd /var/qmail/bin
# ./qmail-newu
# ls /var/qmail/users/
assign cdb
③.qmailファイルに配送先の設定
下記ファイルに配送先のユーザーアカウント”&test”を記述
/home/test/.qmail-home
/home/test/.qmail-work1
/home/test/.qmail-work2
④動作確認
下記メールアドレス宛てにテストメール送信
test.home@example.com
test.work1@example.com
test.work2@example.com
testのメールボックスに配信される事を確認する。
# cd /var/qmail/users
# vi assign
=test.home:test:502:502:/home/test:-:home:
+test.work:test:502:502:/home/test:-:work:
.
最後の行にドットを記述する。
②qmail-newuコマンドで”assign”ファイルからcdbファイルを作成
# cd /var/qmail/bin
# ./qmail-newu
# ls /var/qmail/users/
assign cdb
③.qmailファイルに配送先の設定
下記ファイルに配送先のユーザーアカウント”&test”を記述
/home/test/.qmail-home
/home/test/.qmail-work1
/home/test/.qmail-work2
④動作確認
下記メールアドレス宛てにテストメール送信
test.home@example.com
test.work1@example.com
test.work2@example.com
testのメールボックスに配信される事を確認する。