VPSサーバーのiptablesの設定でsshなどを自宅PCのIPアドレスのみ許可したい場合があるかと思います。
その場合は、自宅PCが使用しているグローバルIPアドレスを確認する必要があります。
私の環境もそうですが、一般的には自宅PCにはプライベートのIPアドレスが設定されていて、光ルーターによってプライベートIPアドレスからグローバルIPアドレスに変換されているので、自端末そのものの設定を見るだけでは分かりません。
以下、自宅のPCが使用しているグローバルIPアドレスを確認する方法をいくつか示します。
1)光ルーターに接続してグローバルIPアドレスを確認
光ルータによってグローバルIPアドレスに変換されているので、光ルータに接続して直接確認するのが一番確実ですね。
私が使用しているのはNTTの光フレッツで、ルーターはひかり電話ルータ(RV-S340NE)です。
この環境を例に確認手順を示します。
①ブラウザで”http://http://192.168.1.1/にアクセス。
②認証画面が表示されるのでユーザー名(私の場合は、”user”でした)とパスワードを入力
パスワードは、ルーターの初期設定時に設定しているかと思います。
③左サイドメニューの「情報」→「現在の状態」をクリック。
“機器状態情報”→”接続先(インターネット)”のWAN側IPアドレスの項目に記載されています。
他の環境、機器でも同じような手順になるかと思います。ただ、ルータの初期設定時以外には触ることがないので、ユーザー名やパスワードも忘れてしまっている事があるかもしれませんね。その場合は、2)以降の手順をお試しください。
2)VPSの管理画面で確認する
私は、お名前.comのVPSサーバーを使用していますので、その環境を例に示します。
①お名前.comのサーバーNaviにログイン
②左サイドメニューの「ご利用サービス確認」をクリック。
③中央ペインのコントロールパネル欄の”ログインする”をクリック。
④左サイドメニューの「操作履歴」をクリック。
一番最新の記録に、今ログインした情報が記載されています。その接続元が自分のPCが使用しているグローバルIPアドレスです。
お名前.com以外のVPSサーバーでも同じような管理画面があって、似たような手順で確認できるかと思います。
3)アクセス解析ツールのPiwik管理画面で確認
Piwikを使ってアクセス解析を行っている場合は、Piwikの管理画面で確認する事ができます。
①Piwik管理画面にログイン
②上部メニューの「設定」クリック。
③左サイドメニューの「ウェブサイト」をクリック。
④”全般的なウェブサイト設定”の”全般的な除外IPリスト”の設定欄の右に”あなたの現在のIPアドレスは~です。”と表示されています。
4)Apacheのアクセスログを確認
私の環境では、1ヵ月に1回ぐらいの頻度でグローバルIPアドレスが変更されています。iptablesでSSHに対しては自端末が使用しているグローバルIPアドレスしか許可していないため、変更された時点でSSH接続ができなくなってしまいます。
ただ、httpについてはすべてのIPアドレスに対して許可しているのでWebの接続は出来ます。VPSサーバーで公開しているWebサイトに自宅PCからアクセスすると、Webサーバーのアクセスログに送信元のIPアドレスが記録されるのでその情報から確認します。
手順の概略は下記になります。
①VPSの管理画面からレンタルサーバーに接続
②コンソール画面にログイン
③ログの保存ディレクトリに移動
私の環境(Apache)では、/var/log/httpd
④アクセスログを開き、接続元IPアドレスを確認する。