パスワードの最低文字数、有効期限などのパスワードポリシーをシステムで設定する事が出来ます。
(1)推奨のパスワードポリシー
・強固なパスワードを使用する。
大文字・小文字、特殊文字、数字を含む8文字以上
・妥当な間隔でパスワードを変更する。
同じパスワードを長く使い続けるほど、パスワードを破られるリスクが高くなる。一方、変更間隔が短いとパスワードを忘れないように弱いパスワードにしてしまいがち。
・パスワードは、1日に1回以上変更すべきではない。
(2)パスワードポリシーの設定
1)システム全体の設定
/etc/login.defsで設定する。
○主な設定項目
PASS_MAX_DAYS
パスワード使用期限
PASS_MIN_DAYS
パスワード変更後、次に変更できるまでの最小期間
PASS_MIN_LEN
最小パスワード長
PASS_WARN_AGE
何日前に期限切れの警告をするか
○設定例
PASS_MAX_DAYS 60
PASS_MIN_DAYS 7
PASS_MIN_LEN 14
PASS_WARN_AGE 7
2)各ユーザー単位に設定する場合
下記コマンドでユーザー単位に設定できる。
chage オプション ユーザー名
○設定例
下記設定をする場合
PASS_MAX_DAYS 60
PASS_MIN_DAYS 7
PASS_WARN_AGE 7
# chage -M 60 -m 7 -W 7 testuser
3)各ユーザーのパスワードポリシーを調べる
chage -l ユーザー名
○設定例
$ chage -l testuser
Last password change : Feb 04, 2013 Password expires : Apr 05, 2013 Password inactive : never Account expires : never Minimum number of days between password change : 7 Maximum number of days between password change : 60 Number of days of warning before password expires : 7