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CentOS6インストール手順のメモ

CentOS6のインストール手順についてメモ書きしています。

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

ISOイメージファイルのMD5チェックサムチェック
CentOS6.5のインストールを行っている最中に下記エラーが発生しました。
「リポジトリからグループ情報を読み取ることはできません。これは、インストールツリー生成の問題です。」
 
調査すると、CentOSのインストローラのバグでネットワークインストール版ではうまくいく、といった情報やダウンロードやDVD書込み時にファイルが壊れているといった情報がありました。
 
ダウンロード時にファイルが壊れていないかMD5チェックサムチェックを行う方法を備忘としてまとめました。
 
(1)ファイル チェックサム整合性検証 (FCIV)を導入
 
※参考
可用性とは、ファイル チェックサム整合性検証ユーティリティの説明
 
①FCIVという名前のフォルダーを作成
 
②ツールをダウンロード
 
以下URLを入力し、ダウンロード
http://download.microsoft.com/download/c/f/4/cf454ae0-a4bb-4123-8333-a1b6737712f7/Windows-KB841290-x86-ENU.exe
 
③ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、①のフォルダに解凍。
 
(2)使用方法
 
①コマンドプロンプトを開く
 
②パスを設定
path=%path%;c:\FCIV
 
③MD5チェックサムを計算
例)
C:\Users\user\Downloads>fciv.exe -md5 CentOS-6.5-i386-bin-DVD1.iso
//
// File Checksum Integrity Verifier version 2.05.
//
c98e8040b9ac107153fc1757b4874198 centos-6.5-i386-bin-dvd1.iso
 
④CentOSダウンロードサイトにあるmd5sum.txtファイルを開き、該当イメージファイルの値と比較
例)
c98e8040b9ac107153fc1757b4874198 CentOS-6.5-i386-bin-DVD1.iso
上記例では一致しているので、ダウンロード段階では問題ないと判断できる。
メディアの検証
・DVDのメディアの整合性を検証するためのオプションを提供する。
 
・DVDメディアの作成中には焼き込みエラーが時々発生する。
インストールプログラム用に選択されたパッケージのデータにエラーがあるとインストールが中止される原因になる。
 
・データエラーがインストールに影響を与える機会を最低限にするために、インストール前にメディアを検証することができる。
 
・この検証にパスすると、インストールプロセスは正常に進行する。
 
・この検証が失敗する場合は、先にダウンロードしているISOイメージを使用して新規のDVDを作成して再度実行する。
ブートローダーとチェーンロード
※ブートローダー、GRUBについては以下の記事も参照。
マスターブートレコード(MBR)とGRUBの概要
 

(1)ブートローダー


 
・ブートメディアを使用せずにシステムをブートするためには、通常ブートローダーをインストールする必要がある。
 
・ブートローダーは、コンピューターがスタートするときに最初に実行するソフトウェアプログラム。制御をロードし、OSのカーネルソフトウェアに渡す役割をする。
 
・デフォルトはGRUBで、チェーンロードも可能。
 

(2)チェーンロード


 
・別のブートローダーをロードすることで、Windowsなどの対応していないOSをロードするための仕組み。
 
・Windowsは通常はBIOSからWindowsのローダー、WidowsのOS、の順に起動される。
 
GRUBをブートローダとしてマルチブートする場合は、LinuxのOSを起動するローダーとしての役割とともにWindowsのローダーをロードするチェーンローディングを行うことによってマルチブートを行う事が出来る。
 

(3)GRUBをインストールするかどうか?


 
・コンピューターに他のOSがないか、または他のOSを完全に削除している場合、インストールプログラムは何の介入もなく、GRUBをブートローダーとしてインストールする。
 
・システム上にブートローダーがすでにインストールされている場合(OS独自のブートローダーまたはサードパーティのブートローダー)、そのブートローダーがLinuxのパーティションを認識できず、Linuxを起動できない可能性がある。その場合はLinux及びその他のOSブート用にGRUBをブートローダーとして使用する。
 
・他のOSがすでにインストールされている場合は自動的に検出され、GRUBがこれらを起動するように設定される。
 
・GRUBをインストールすると既存のブートローダーが上書きされる。
 
・GRUBをインストールしない選択をする場合は、システムを直接起動できなくなるので、他の起動手段(市販のブートローダーアプリケーションなど)を使う必要がある。
 

(4)ブートローダーをインストールする場所


 
1)MBR(マスターブートレコード)
 
・System Commanderなど別のローダーをすでにMBRが起動するようになっていない限り、ここがブートローダーのインストール場所として推奨される。
 
・MBRはハードドライブの特殊な領域であり、コンピューターのBIOSによって自動的に読み込まれる。さらに、ブートローダーが起動プロセスを制御できる最初のポイント。
 
・MBRにブートローダーをインストールすると、マシンが起動するときにGRUBはブートプロンプトを表示する。次に、Linux、またはブートローダーが起動するよう設定している他のOSをブートすることができる。
 
2)ブートパーティションの最初のセクター
 
・システムですでに別のブートローダーを使用している場合には、この場所を推奨。
 
・この場合、その他のブートローダーがまず制御を受け取り、次に、GRUBをスタートするようにそのブートローダーを再設定する必要がある。
 

(5)GRUBのブートプロセス


 
・Linuxの起動に使用する方法は、ブートローダーが直接OSをロードするためダイレクトローディングと呼ばれる。ブートローダーとカーネルの間に中継するものはない。
 
・Windowsや他のOSはチェーンロードで読み込まれる。この方法の場合、MBRはOSを格納しているパーティションの1番目のセクターをポイントする。ここで実際にそのOSの起動に必要なファイルを検索する。
 
・GRUBはダイレクトロードとチェーンロードの両方をサポートするため、ほとんどのOSをブートすることができる。
 
注)Windowsインストールプログラムはインストール中に完全にMBRを上書きし、既存のブートローダーを抹消する。
 
デュアルブートシステムを構築している場合は、MicrosoftのOSを最初にインストールするとよい。
ディスクパーティションの構成
CentOS6.5インストール時の「ディスクパーティションの構成」の設定項目について。
 
1)すべての領域を使用する (Use All Space)
 
・ハードドライブ上のすべてのパーティション(Windows VFATやNTFSなど他のOSで作成されたものも含む)を削除。
 
2)既存のLinuxシステムを入れ替える(Replace Existing Linux System(s))
 
・以前のLinuxインストールで作成しているパーティションのみを削除。他のパーティション(VFATやFAT32パーティション)は削除しない。
 
3)現在のシステムを縮小する(Shrink Current System)
 
・現在のデータとパーティションを手動でサイズを変更して空いた領域にインストール。
 
・他のOSがインストールされているパーティションを縮小すると、それらのOSを使用できなくなる可能性がある。このパーティション設定オプションはデータを破損するものではないが、OSは通常そのパーティション内に空き領域をいくらか必要とするので、どれくらいの空き領域が必要かを確認する。
 
4)空き領域を使用する(Use Free Space)
 
・現在のデータとパーティションはすべて残り、利用可能な未使用の領域にインストール。
 
・このオプションを選択する前にストレージドライブ上に 十分な空き領域があることを確認する。
 
5)カスタムレイアウトを作成する(Create Custom Layout)
 
・ストレージドライブを手動でパーティション設定し、カスタム化したレイアウトを作成。
 
※自動パーティション設定で作成されたパーティションの確認と変更には、確認(Review)オプションを選択する。
パーティション設定の推奨
※パーティション設定については以下の記事も参照。
CentOSの推奨パーティション設定
 
インストール時のパーティション設定の推奨値についてRedHat Enterprise6のインストールガイドを見て確認しました。
※9.15.5. パーティション設定に関する推奨
 
・下記パーティションを作成する事を推奨。
swap パーティション
/boot パーティション
/ パーティション
home パーティション
 
●swapパーティション
 
・RAMが不足している場合、データはswapパーティションに書き込まれる。
・システムが必要なスワップ領域のサイズは、システムメモリーではなく、そのシステム上で実行しているメモリー負荷の関数として考慮する。
・RAMが2GB以下の場合
RAM容量の2倍。ハイバネーション(電源を切る直前の状態を保存して、次に電源を入れたときに電源を切る直前の状態から作業を再開する機能)を可能にする場合は3倍。
 
●/bootパーティション
 
・GRUB ブートローダーは ext2、ext3、および ext4 (推奨) ファイルシステムのみをサポート。
・最低限250MB
 
●rootパーティション
 
・3.0GBでは最小のインストールしかできない。
・5.0GBならフルインストールしてすべてのパッケージグループを選択することができる。
 
●/homeパーティション
 
・システムデータとは別にユーザーデータを保管するには、ボリュームグループ内に/homeディレクトリ専用のパーティションを作成する。
これにより、ユーザーデータのファイルを消去せずにLinuxをアップグレード/再インストールできるようになる。
 
●暗号化
 
・権限の無い人々が物理的にストレージデバイスにアクセスできる場合でもパーティション上のデータにアクセスすることを阻止。
・少なくとも/homeパーティションは暗号化する事を推奨。
 
●LVMボリュームグループ
 
・LVMボリュームグループには割り当てのない部分を残すことを考慮する。領域に関する要件が変化した時に、ストレージを再割り当てするため他のパーティションからデータを削除したくない場合など、この未割り当ての領域によって柔軟性を得ることができる。
 
●パーティション設定例(1GBのRAMの場合)
 
/boot       250MB ext3
swap       2GB
LVM物理ボリューム 残りの領域、LVMボリュームグループの1つとして
 
(LVM物理ボリューム内の論理ボリューム)
/ 10GB ext4
/var 4GB ext4
/home 4GB ext4
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